ari's world

あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

NVC実践者には気をつけろ

はじめに

このメモは、自分の考えを整理するために書いた。ポジティブな方向に向かう問題意識を提示するため、ネガティブな内容を含んでいるので、注意してほしい。

このメモは、私の考えを整理するためであり、NVCが好きな人にも、それ以外の人たちにも、読む必要はない。つまり、誰もこのメモを読む必要はない。

素晴らしい「方法」も使い方を間違えれば、苦しみを生み出すことを知ってほしい、ということだった。その方法がパワフルであればあるほど、注意深く使ってほしい。そんな願いを持っている。

これは、たまたま私の周りに発生した局所的な状況の報告なので、一般的な傾向とはかけ離れている可能性も高い。いったん書いてみたが、しばらくすると考えが変化するだろう。あくまで観察も不十分で、未熟な私自身の意見である。 暖かい目で見守ってほしい。

公開するのは恥ずかしい。けど、 ほんの少しでも世界が色づき、あたたかくなるかもしれない、LOVEを信じて公開してみる。 たまにはいいっしょ。

NVCとは、非暴力コミュニケーション

NVCは、Non Violent Communication (非暴力コミュニケーション)の略である。

家族や友人から、職場、組織、国際関係まであらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」でもあります。http://nvc-japan.net/nvc/

aboutnvc_nvcprocess.gif https://www.nonviolentcommunication.com/learn-nonviolent-communication/4-part-nvc/より

NVCは、4つの要素に着目している。1. 観察し、2. 感じて、3. 必要にしていること(ニーズ)を明らかにして 4. それをお願い(リクエスト)する、というプロセスである。共感コミュニケーションとも関係が深いらしい。

私は、NVCの本(日本語訳)を2013年の夏と2020年の夏に読んだ。この本は、夏より、秋が向いている気がするが、なぜか夏だった。

とあるNVC実践者の話

とある人物A氏は、早い時期から NVCに着目していたようである。NVCの素晴らしさについて、いろいろな人に説いているようだ。

そんな人と、連絡を取り合う状況が発生していた。今から10年近く前の話である。

徹底した観察が…

A氏は、私のことを観察しているようだ。

例えば、私がTwitterで何かつぶやくとか何か書くとメッセージがくる。 「それは違うと思う」とか、「僕は同意しない」とか、批判的なコメントを丁寧に送ってくる。 どうやら彼が信じている本の内容と違うという主張のようだ。

確かに、かなり丁寧に観察はしているようだ。

私は、虫かごの中の虫、水槽の中の魚の気分である。ねばーっと粘着され、いわゆるストーカーされているような気分だった。

今から考えれば、NVCを実践しようとしていたのかもしれない。確かに、NVCといえば、観察は大切な要素だ。 でも、気持ち悪かったし、監視されている恐怖を心の奥底から感じた。

A氏に恐怖を感じていることを伝えた。 しかし、伝えても伝えても、届かないようだった。

しばらくして「なんでその時に言わないのか」とも聞かれたが、すでに何度も伝えている。 彼によると、彼の心に届かないのは、どうやら私の伝え方の問題とのことである。 彼によると、恐怖を感じるのも、どうやら私の気持ちの問題とのことである。 公共の場所で、大声で怒鳴られた。

とりあえず、Twitterには、鍵付きのアカウントを作った。

感じたことと、お願い(リクエスト)が…

A氏から「あなたは創造性がない」とか「あなたはコミュニケーション能力が低い」のような指摘が続いていた。 ドラフトを作って見せただけで、半日以上も拘束され、怒鳴り続けられることもあった。

ありがとう、それは、大切な指摘である。 彼は正しく、私の能力が不足している、ってことなんだよね。オッケー。

彼は、「私は〜思う」というIメッセージも使っている。何も間違っていない。

でも、ごめんね、彼以外の方からは、逆の評価をいただくことが多かった。 その時は、小さいコンテストで、創造性が最も高いと評価していただき、MVPとして賞もいただいたんだけどね。

私の欠点の指摘が続くと、気持ちがしんどくなってしまうから、価値あることしようよ〜、楽しく雑談しようよー、とか、朗らかに伝えてみた。

けど、キッパリと強く否定された。 彼によると、楽しいことや価値のあることができないのは、創造性もコミュニケーション能力もない私の問題とのことである。

A氏は、私の存在を無視する発表、見下している発言や、怒鳴る発言が続いた。 私を支配(マウント)を目的にしているようだ。 支配されようとしている側にとって、戦うか、逃げるか、の選択肢しかない。

少なくとも「職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態である心理的安全性が十分ではない状態であった。 当然の結果として、成果や価値を生み出すことはなく、その状態は数年にわたって続いていた。

ブロックしても、今でも苦しい

A氏は、自身が共感している、よくわかっている、と信じているようだ。

しかし、彼が共感どころか「彼に伝わっている感じ」がまったくない。よく本に書いてあるようなステレオタイプを示して「こうなんでしょ」と話していた。まったくわかっていない。その結果、どんなに言葉を尽くしてもトンチンカンな応答ばかり続いていた。

A氏からのメッセージは攻撃的で支配的で、とても疲れてしまう。自分の健康を守るため、彼とのコミュニケーションのプライオリティをしかたなく下げた。

A氏は、私からの返信が来なくなり、頭に来たのだろう。「友人も辞めることになってもいいのか」という長文のメッセージをいただいた。

いつも通りの捨て台詞とも言える。私は、解放される!、ほっとして、うれしかった。

その後、メッセージはブロックし、メールは Junk として登録した。今でも、FacebookTwitterでも、除外リストに入れている。

それでも、彼は有名人こともあり、他のSNSでは目に入ってくる。最近は、以前より「おかしなこと」は減ってきたように感じるが、それでも、もやもやした気持ちになっている。

その他の事例を見ても…

NVCに関するブログなど、いくつかの記事を読んだ。 「私は共感している」と思い込んで、観察が停止しているように見える記事、自分のニーズが強くて人間関係が崩壊しているに見える記事を読んだ。 本人は「うまくいっている」と思い込んで安心しているだけに、なんとも始末が悪い。

全員ではないとはいえ、ある一定のNVC実践者は、自分自身の認知を認知する「メタ認知」が停止しているように感じる。

NVC実践者が、わかっているな、共感しているな、共感が上手だな、と思った顕著な経験は少ない。 むしろ、彼ら自身の信念や、方法を信じることから観察や共感が停止しているように感じる。

もはやトラウマだった…

それからしばらくして、別の人とやりとりをした。

普通のやりとりが心からうれしかった。 怒鳴られることもない。 欠点ばかり指摘され続けない。 自分の話したことが「伝わった」「わかってくれた」と思った。うれしくて涙が出ていた。

私が感じたことをわかってくれた、受け入れてくれた、共感してくれた、と、私は感じた。それは、心地よくて、一緒に歩もうと思えた。

泣くってことは、深いトラウマになっていることに気づいた。そう、私は強くはなかったのだ。私には根深く傷つき、呪いをかけられた状態であった。

今でも、A氏の発言をみると、怒られるのではないかと身構えてしまう。本記事の公開にも、決断まで時間がかかるようになってしまっている。私自身、10年近く経過した今でも、その苦しみは残っているし、メタ認知や学びも停止しまっているようだ。

NVC実践者には気をつけろ

NVC実践者にも友達になっていただきたい人、継続していただきたい人は、たくさん存在する。 ただ、適切に使っていないように見える事例がある。特に、暴力的な経験は強く印象に残ってしまう。

NVC実践者と、健全な(=非暴力)コミュニケーションを構築することは困難、もしくは、極めて時間と体力が必要とされるように感じる経験があった。 逆に、NVCを実践しない人は、共感でき健全な(非暴力)コミュニケーションが取れることを多く経験した。

しかたなくNVCという言葉を発する人を見たら「気をつけよう」と思うことにした。

家族や友人から、職場、組織、国際関係まであらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」でもあります。

私の観測範囲において、一部であれNVC実践者は、いろいろな人間関係が、支配、対立、緊張、依存を引き起こし、相手を束縛し、お互いをけなしあう関係へと変えているように見える。

私自身、長い間にわたり、コミュニケーションに疲れ、おびえ、こじれているように感じる。それは、NVCが原因ではないかもしれないが、分離が困難である。何にせよその経験は強烈だった。

幻想の中で安心しているのだろうか

結局のところ、NVC実践者は、自分自身で「共感しているんだ」「自分は非暴力なんだ」と思い込み安心し、実際は「共感もできず」「暴力的にふるまう」ように見える。

このような矛盾は、ダブルバインドであり、ハラスメントの根源である。

もしかして、NVC実践者は、これはNVCの問題ではなく、実践が難しいというかもしれない。私には難しさを引き起こす仮説はいくつかあるが、議論できるほどわかっていない。ただ、暴力をそれなりに引き起こしているのであれば、それは方法の問題ではないだろうか(少なくとも、代替えの方法はいくらでもある)。

もしかして、NVC実践者は、これはNVCの方法の問題ではなく、私個人の問題である、というだろう。オッケー、どうもありがとう。そのまま、そのセリフをお返しするよ。

もしかして非暴力コミュニケーションの実現には、NVCを捨てることから なのかもしれない。そんな気さえする。

NVC実践者と遭遇したら

主語は、NVC実践者としているが、正確には、NVCを適切に実践できていない状態の人である。ただ、私のような素人が、その見分けが困難である。注意を喚起するために大きめの主語で表現している。

コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法である。https://ja.wikipedia.org/wiki/非暴力コミュニケーション

NVCの生い立ちから考えると、戦争や闘争状態でも耐えられるほどのパワフルな方法なのである。だからこそ、日常の生活や仕事では、そのパワーを持て余してしまっているのではなかろうか。

(一部の)NVC実践者は、そのコミュニケーション王国における「王様」だと考えると納得できる。

「お互いのニーズが満たされるまで」と書いてあるが、正確には「(一部の)NVC実践者のみのニーズが満足するまで」である。王様だからである。

「共感を持って臨む」と書いてあるが、(一部の)NVC実践者は、異なった価値観を持つ相手のニーズには、基本的に耳を貸さないし、共感もできない。自分は共感できる・共感している、と信じているからタチが悪い。

王様は、自分の信じる道のみを行くのみである。 相手を説得し、相手が折れるまで、自分が支配的な状況になるまで、話し続ける。

王国への戦線布告して戦争してはならない。彼らにとって「おいしい餌」にしかならない。体力と時間が許せば、コメント・ラリーを返し続けることも可能だけど、建設的ではない。王国の国民は、王様への反論できる余地はない。

もっとも良いのは、「(さ)さすがですね」「(し)知らなかった」「(す)すごい」「(せ)センスいいですね」「(そ)そうなんですか!」の「さしすせそ」を応答することだった。王様はご満悦になった。

日常生活においては、ご機嫌をとりながら、その王国から逃げるのが手っ取り早い(そして、自分の王国を建国するのもいいw)。

こんな感じで生きていきたい

「なんのために、どう生きるか」。そんなこんなで世の中はいろいろ大変だけど、落ち着いたら 汁なし坦々麺を食べたいな。きれいな海に行きたいな。みんなで楽しく散歩したいな。

仕事をするときは、いわゆる「心理的安全性」の環境を作り出そうとしつつ、その環境を享受しながら、やっていきたいな。

そんな毎日を守るためには、勇気を持って戦うこともあるかもしれない。中途半端であれ、NVCを使うかもしれない。その時は、強力なツールになるだろう。

建設的なコミュニケーションが取れる、立ち止まって一緒に悩み考える、自分だけでなく他人の風景を味わおうと立ち止まる、そんなコミュニケーションをできる範囲で目指したい。観察し、感じ、要求しながらコミュニケーションしていこう。楽しい毎日を過ごしていこう。

日日是好日。繰り返される日常の中での幸せを見つけながら、今日も良い一日でありますように。

おわりに

読んでくれてありがとう。ネガティブモードからポジティブモードへ、少しずつ進んでいっているつもりである。そのような私に付き合っていただいて、心からありがたい。

このように書いてみると、NVCは、相変わらずパワフルな武器だし、適切に使えば大いなる成果をもたらす。でも、強力な武器を間違えて使ってしまうと、周りだけでなく本人も苦しめてしまう。

中途半端にNVCの本を読んだ人が実践しようとすると、自分は非暴力なんだ、という安心(慢心)を感じ、「なんか怖いな」と思うことが何度かあった。軽く指摘しても、あまり耳を貸してもらえなかった。それは、多様性を持った大人としてのあなた自身の事柄にそこまで価値を置いていないから、同じ大人として距離を置くことを選択せざるを得ない。

また、私は、NVCの使い方についてアドバイスする立場にはない。いくつかの改善する方法やワークについて推測はあるものの厳密に検証していない。ただ、本来の目的を実現するように使ってほしいと願うばかりである。

A氏から、いくつかの方法の問題や、その導入などについての根本的な問題意識を学べた意義が大きい。反面教師として、ずいぶん学ばせていただいた。A氏には、私とは関係ないところで、今後とも活躍してほしい。

私自身は、長い間にわたり、何となくモヤモヤ・イライラして苦しかった。モヤっとしていて、どのように付き合えば良いのか わからなかった。このように文章として書いてみたところ、自分の気持ちが明確になってきた。いまだに「こじれている・苦しんでいる」部分も自覚できてきた。書くことを通じて、おぼろげながら自分のやりたいことも見えてきた。それに向けて歩んでいきたい。

幸せでありますように。 そして、世界が少しでも色づきますように。

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アップル製品の使い分け:たいていのことはiPadでやってます

アップル製品は、いくつかの製品を連携させて使うと、最大の効果を発揮します。例えば、WiFi通話機能を使うと、iPhoneの電話番号があれば、別のiPadMacBookで通話できます。1

iPhone SE 初代、iPad 2018、MacBook Proを使い分けています。現時点、どのように私は使い分けているのかについて紹介します。

結論から書くと、たいていのことはiPadでやっています。 ただ、iPadではできず、iPhoneMacBookでやっていることもあります。

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アップル製品の使い分け

こちらのベン図から、それぞれの機種のみ、いくつかの機種で使えることを整理してみました。

iPhoneのみで使っていること

  • 通話できる電話番号が持てること。通常の通話は、FaceTimeFacebook メッセンジャーなどを使います。しかし、役所や実家などとの連絡には、電話番号が必要なのでiPhoneの電話番号を使っています。なお、WiFi通話機能を使って、その時触っていた端末で通話することが多いです。
  • Health/ヘルスケア アプリを使うこと。このアプリは、iPhoneにしかありません。BEDTIME機能がClockからHealthアプリに移行されたので、iPadで使うことができなくなりました(ぴえん)。
  • LINEアプリを使うこと。好きではないのですが、使う必要があります。2

散歩や外出などは、iPhoneだけを持ち歩くことになります。

iPadのみで使っていること

  • GoodNotes を使って Apple Pencilを利用したプレゼンテーションやメモを作成し発表すること。
  • NetflixAmazon Prime Video、YouTubeなどの動画視聴すること。自由な体勢で見れる、iPadの独壇場です。iPhoneでも可能ですが、iPadのサイズが最高です。
  • KindleiBooksを使って、本や雑誌、論文を読むことiPadのサイズが最高です。引用するときは、MacBookを使うこともあります。
  • 子どもたちが様々な学習アプリを使うこと。スタディサプリやGoogle classroom、ロイロノートなどを使っているようです。

動画視聴や読書もiPhoneMacBookでも可能です。ただし、実際のところ、画面も大きくて便利ですから、iPadのみでやっています。

MacBookのみで使っていること

  • 数値計算や開発ツールが豊富にあること。コンソールを含めて、使い勝手は良いです。
  • Microsoft Officeの全機能を使って文書作成や表計算を行うこと。Markdownのテキスト形式に移行して欲しいです。
  • Joplinへのクリップは、Macでやってます。複数画面をアクセスする観点から、MacBookで処理することが多いです。

MacBookでしかできないことは減りました。

iPhone または iPadのどちらでも使っていること (iPhoneiPad)

自由な体勢(良い姿勢からソファやベッドまで)で使えること。MacBookを使うと、姿勢が悪いことが多いです。

  • タイマーやストップウォッチを使うこと。ダイニングやリビングなど、どこでも使えることがすごいです。料理や学習など、大活躍です。
  • Yahoo天気などを使って、天気情報やニュースなど、一般的な情報知ること。
  • 位置情報を使ったカーナビアプリや地図を使うこと、経路情報を調べること。
  • FacebookTwitterなどのSNSで、遊ぶこと。
  • カメラで撮影すること。在宅中はiPad、外出中はiPhoneを使うことが多いです。

どこでも使える、そんな価値を提供してくれるのがiPhoneiPadです。ただ、バッテリが持つのと、見やすさのため 圧倒的にiPadを使うことが多いです。

iPhone または MacBook のどちらでも使っていること (iPhoneMacBook)

ありません。特に思いつきません。

iPhoneMacBook Proインテルチップ)は、発熱するので、温かいカイロがわりになります。寒い冬は、重宝しますw

iPad または MacBook のどちらでも使っていること (iPadMacBook)

  • ブラウザを用いた業務や手続きを行うこと。映画の予約や試験の申し込みなどは、iPadで行うことが多いです。
  • ZoomやDiscord、Teamsなどを使ったビデオチャット(業務) すること。講師や発表、ファシリテートするときなどはMacBookを使いますが、ほとんどがiPadです。
  • Facebook MessengerやSlackなどのテキストチャット(業務)
  • 外部ディスプレイに接続して、業務を行うこと。外部ディスプレイは、MacBookを繋げることが多いです。
  • iA Writerを使って文書作成やプレゼンテーション作成。普段の文書作成は、iPadです。マークダウン形式のテキストファイルで、文書やプレゼンテーションを行っています。

業務のほとんどを9.7インチiPadでできてしまいます。 iPad Proのような大きな画面のiPadの方がいいのか、使ったことがないので、よくわかりません。2年後に予定している買い替え時に検討しますが、今のところ9.7インチiPadで困っていません。

iPadMacBook を同時に使っていること (iPadMacBook)

iPadをサブディスプレイとして用いるSidecarは、便利です。参照資料や動画などを表示させておきます。

iPhone または iPad または MacBook、どれでも行うこと (iPhoneiPadMacBook)

  • メモやウェブクリップを編集、参照すること
  • カレンダーやリマインダー、住所録を使うこと。

iCloudを使って、これらの機能を使えることは便利です。ただ、デバイスは、画面が見やすく、使い勝手の良いiPadを使うことがほとんどです。

Apple製品ではできないこと

水を買う、散歩の歩数や地図を表示する、食事の予約する、などの支援はできるものの、水を飲む、散歩する、食事する、その行為そのものはできません。上手に使って楽しみましょう。

まとめ

  • iPhoneを使う頻度が減っています。 散歩や移動などでの、メッセージ連絡(FaceTime)、地図(マップ)、移動経路の検索ぐらいしか使っていません。
    • FaceTimeやDiscordを使わずに、どうしても電話番号を使って通話する必要があれば、iPhoneが必要です。逆に言うと、それがなければ、iPhoneは不要ではないでしょうか。
  • MacBookを使う頻度が減っています。 Officeの全機能、数値計算のような時のみしか使っていません。iPadに比べて、姿勢が悪くなるのも悩みです。
    • プログラミング(開発)や数値計算、動画編集などを行う人は、MacBookが必要です。逆に言うと、それがなければMacBookは不要ではないでしょうか。

つまり、たいていのことは、iPadを使っています。

皆さんは、どんな感じに使っているのでしょうか。

関連情報

iPadをメイン環境にしたきっかけはこちらです>メイン環境をiPadにしたよ. iPad(2018)と生産性が半端なかった | by Masanari Motohasi | Medium

謝辞

この記事は、アップル信者さんのコメントに応じて書いたものです。いつも楽しい記事をありがとうございます。

https://appleshinja.com/ipadmini-pro11#comment-55486

追記

  • 2021年1月26日 iPadMacBookを追記しました。
  • 2021年1月26日 "追記:LINE for iPad などを利用して、他の端末からも使えます。"を追記しました。ご指摘、ありがとうございます。

  1. WiFi通話機能については、https://support.apple.com/ja-jp/HT203032にあります。

  2. 追記:LINE for iPad などを利用して、他の端末からも使えます。昔、LINE for iPad でも用いていました。数年前に、何度か「不正なログイン試行」の通知があり、嫌な気分になってしまいました。そのため、LINEの設定で、他の端末から「ログイン許可」をオフにして、今はiPhoneだけで使っています。

さようなら Evernote、こんにちは Joplin

Joplin を2020年4月に導入してから安定して運用しています。 Joplinが 素晴らしいのでメモしておきます(Facebookに書いたメモを元にしています)。

さようなら Evernote

Evernote の初めてのノートは 2010年1月でした。紆余曲折がありながら、かれこれ10年と3ヶ月ぐらい使っています。無料プランで、アップロード容量が気になります。たまにあふれると、次の月までアップロードできなくなります。エディタとして使うには、挙動が不安定に感じました。とはいうものの、いろいろな資料をため込んでしました。

2015年ごろ、Evernote社経営の危機をニュースでのニュースを聞きました。もしEvernoteがサービスを継続できなくなったら、ためこんだ資料を参照できなくなります。10年ぐらいの資料が参照できないのは、困ります。

私自身は、自分のドキュメントや資料と長く付き合えることに価値を置いています。

そこで、Evernote代替アプリやサービスを探していました。

こんにちは Joplin

友人経由で Joplin - an open source note taking and to-do application with synchronisation capabilitiesを知りました。

  • オープンソースなので、長期間にわたって継続して使用できますEvernote 社がなくなれば、そのプロダクトも使えなくなる可能性があります)。
  • Markdown形式テキストファイルで保存されるので、再利用しやすいです。 macOSだと、Spotlight で検索可能になります。
  • ファイル名は、ハッシュで生成されるため、ファイル名の呪縛から解放されます。
  • 無料版Evernoteは、容量が悩みでした。Joplin では、容量を気にせず、思う存分クリップや保存できます。
  • 好きな外部エディタを使えるので、使いやすいです。
  • Google ChromeFirefox の Webクリッパーがあり、Markdownのテキスト形式に変換してくれます(HTML → Markdown への変換は便利)。
  • Dropbox などのファイル共有サービスに保存でき、いろいろなデバイスからアクセスできます。
  • Evernote やメモ (Notes.app)からエクスポートし、Joplin にインポートできます。

今のところ、このような点が課題です。

  • △常用しているSafari のクリッパーはなさそうなので、Google Chrome からクリップしています。
  • Evernoteは、大量の資料をクラウドに置いておけます。JoplinをDropbox上で動かすと、Dropboxの容量を消費します。
  • iCloudで共有されるアプリは、ほぼリアルタイムでデータが共有されます。しかし、JoplinとDropboxとの同期が必要で、リアルタイムではありません(デフォルトで5分おきの共有)。
  • 10年分の大量の資料が溜まっている Evernote から Joplin への移行には時間がかかりました。
  • △インストール時、macOSの Applications フォルダに Joplin.app をコピーした後、右クリックして Openを二回選ぶ必要があります。この操作は、インストールした時だけ必要です。

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初回起動時の警告(Openをクリック)

現在、macOS社標準のメモ(Notes.app)に愛用しています。もしApple社のMacBook, iPad, iPhoneの環境から離れるときは、メモ(Notes.app)からJoplinへの移行も視野に入れています(まだ、やっていません)。

現在、1万数千の資料がクリップされています。そして、この文章もJoplin上で書いています。

とても快適に安心して使っています。

こんにちは、Joplin!

詳細はJoplin - an open source note taking and to-do application with synchronisation capabilitiesです。

比較的新しいMacBook Air/ProでACアダプタに接続してもバッテリ残量が減ってしまう事象

比較的新しいMacBook Air/Proで発生する事象を紹介します。

事象

MacBook Air 2020 は、ACアダプタに接続したままでも、100%から90%ぐらいまでバッテリを使い、それから充電される事象が発生しました。だいたい一週間に一度程度の割合です。

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ACアダプタに接続してもバッテリが92%まで減っている

ACアダプタに接続されていてもバッテリが92%になっていることを アクティビティモニターで確認できます。

経緯

この件についてアップル社サポートに問い合わせました。 サポートの指示に従い、SMCのリセットなどを行っても、この症状は再発します。 オンラインのサポートではわからず、サポートからの指示でサービスプロバイダに持っていきました。

一週間半ぐらい預けて、いろいろな検査を行っても異常なしで、念のためバッテリ交換しました。

サービスプロバイダからMacBook Airをピックアップして、ACアダプタで接続して使い始めた直後に、事象が再発しました。

すぐにアップル社スペシャリストに連絡しました。アップル社への問い合わせは4回目です。半日ほど調べていただき、連絡をいただきました。

原因

比較的新しいMacBook Air(おそらくMacBook Pro)では、バッテリの健康状態を保ち、バッテリの劣化を防ぐ機能が追加されました。

support.apple.com

長い間 ACアダプタを繋げていると、いったん充電を切り、90%程度まで消費した後、再充電する機能も含まれているようです。

この機能は、Preferences > Energy Saver > Battery Health で指定できます。

f:id:masanari:20200701110936p:plain
バッテリ管理の設定

OSは、macOS Catalina 10.15.5です。

この記事を書いたわけ

アップル社サポートにSMCリセットなど指示の関係もあり、計4回4人に問い合わせました。サービスプロバイダ修理受付にも持って行きました。私を含め、どなたも知らない機能だったようです。

緊急事態宣言の影響もあり、外出しなかったので、この機能が発動していたようです。 他の方もハマる可能性があるかと思って、メモを共有しました。

これで安心です。

夏休みの宿題から考えるITプロジェクト問題と、その方策

昔のことです。「なぜアジャイルが導入できないのか」が話題になりました。

その当時、アジャイルが導入できない理由は<文化>であると、友人が調査を引用しTwitterで呟いていました。その<文化>とは、失敗を許さない<文化>、不確実性を忌避する<文化>(完全性を尊重する<文化>)、計画を尊重する<文化>のようです。そのような<文化>があるから、日本ではアジャイルが導入できないと結論づけていました。

銀の弾とアジャイルについてのメモ (Agile is a Silver Bullet) - ari's world の記事と関連し、2018年に数枚の図を書きました。そのうちの一枚の絵に対して、簡単に説明をつけて公開します。もはや伝説級の昔話かも、なので、物語的に楽しんでいただけたらと…

人々は<文化>に縛られ、<文化>を作り出している

人々は、「文化」によって思考や行動は規定されます。例えば、「恥ずかしい」と思うのも、「楽しい」と思うのも、このような文化を通じて学んできていることなのです。

その一方で、「文化」は作られる側面もあります。そこに関わる人たちが文化を作り上げて、恒常的に維持しているのです。文化は存在するだけでなく、人々によって生産され、常に燃料を投下しているのです。

では、なぜ、そのような失敗を許さず、完全性を求め、計画を尊重する文化が生まれたのでしょうか。そして、我々は、どのようにすれば良いのでしょうか。

私自身は、SIerと言われる仕事をしたことはありません。でも、そのような仕事をしている友達は多く、いろいろなことを聞いていました。友達からよく聞くことは、第三者だからこそ、見えてくる風景があるのかもしれません。

もちろん、ないのかもしれません。文化が生み出された理由をゆるく考えてみました。

文化に燃料をくべて、燃え続けさせること

アジャイルだとか、ウォーターフォールだとか、の話をする前に、ちょっと夏休みの宿題を考えてみましょう。

夏休みの宿題を 最終日になっても 終わらせることができず、「ヤバイ」って言っている人いませんか。私、8月31日は、毎年のように「ヤバイ」って思ってました。

例えば、最終日に1ヶ月分の日記をつけていました。毎日「晴れ、今日も元気でした。」と、書いてしました。毎日、元気なのは本当でしたが、「晴れ」なわけもないです。でも、毎日のように「晴れ、今日も元気」「晴れ、今日も元気」と書いていました。

夏休みになる前に、早めに宿題をやろうと志します。そんな志をいだきながら、夏休みの終わりを迎える、そんな志のある子どもでしたw。

もしかしたら、おおらかな時代や地域性だったのかもしれません。それとも親の方針だったのかもしれません。理由はよくわかりませんが、親からは何も言われなかったような気がします。ありがたかったです。

でも、もし親が困ったとしたら、何て言うでしょうか。

  • 「夏休みになったら、ちゃんと計画を立てるのよ」
  • 「どんな計画になっているの?」
  • 「宿題にモレはない?」
  • 「今日は、どれだけやったの?」
  • 「計算や漢字の練習は、間違えないでね。」
  • (まったく、この子は、ちゃんと見てないとやらないんだから)

こんな、感じでしょうか。しっかりと計画を立てさせ、約束し、それ通りにやっているかを確認していく、そんな感じにやっているのではないでしょうか?

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文化の強化システム

プロジェクトの成功率は高いとは言えない らしい

そもそも、ITにおけるプロジェクトの成功率は、高いのでしょうか。JUAS、IPA日経コンピュータなどが調査しています。例えば、検索したところ、日経コンピュータの記事がトップに出てきました。

プロジェクト成功率(2018) : 52.8% https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/100753/030700005/?P=1

100円のジュースを10本買ったら、5本は飲めないってことですよね。だんだんとプロジェクト成功率が上がってきたとは言え、約半分は失敗している、ということです。

さらに、(総務省 情報通信白書 2018)によると、IT投資しても十分に利益を生み出さない、資産にならないことが明らかになっています。

このような業界に対して、信頼できますか?

いろいろな理由があるにせよ、不安や不信が高まり、信頼がおけない状況になっていたのではないでしょうか。

夏休みの最終日でも、宿題が終わっていないのか状態ですよね??

相互に信頼できないことが<文化>を強化しているのかも

あるプロダクトが欲しいけれど、こんな失敗だらけで信頼できない相手とは、どのように付き合いますか?例えば、このような付き合い方をしちゃいませんか?

  • 一緒に力を合わせたら、共倒れになっちゃいます。しっかりと役割を分けましょう。ユーザ企業とIT企業(ベンダー)です。
  • やるべきことを洗い出しましょう。ヌケモレがあってはいけません。完全なものを作っていても、ズレちゃいます。だから、もっと徹底して完全なリストを作りましょう。
  • しっかりと計画を立てさせましょう。なんせ、相手は失敗だらけですからね。
  • 不確実性は、失敗を生みます。変動要因を明らかにして、リスク管理を徹底しましょう。
  • プロジェクトが失敗したときは、投資が無駄になっちゃいますからね。失敗をしたら相手が悪いはずです。契約で決めておいて、しっかり回収しましょう。

宿題をやらない子どもに対する方策と似ていませんか?

さまざまな標準や知識体系がありました。そのような知識体系をマジメにこなすことによって、このような<文化>を形成していました。

さらに相互に信頼できないことによって、このような<文化>を生み出し、存続させてしまう側面があったのではないでしょうか。

たとえば、こんなストーリーが目に浮かびます。

プロジェクトが失敗する理由は、要件定義にあるそうです

プロジェクトに対する調査では、様々な失敗要因が調査されています。

満足を得られなかった理由の筆頭は「要件定義が不十分」、コストを順守できなかった理由の筆頭は「追加の開発作業が発生」、スケジュールを順守できなかった理由の筆頭は「システムの仕様変更が相次いだ」だった。スケジュールを守れなかったプロジェクトで最も苦労した工程を尋ねると「要件定義」が筆頭に来た。

3回分の調査結果を見ると、プロジェクトが失敗する理由は要件定義の不備に集約できる。要件定義とは導入する情報システムで実現したい事項を整理し、決めることだ。 https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/100753/030700005/?P=2

「要件定義に不備があった」「追加の開発作業が発生」「仕様変更」など、もう百万回ほど聞いてきました、というのは、嘘だけど、失敗に対する精神的なインパクトを入れると、そのぐらいたくさん聞いてきた。

宿題をやらないのが悪いのではなく、宿題を出す側の両方に問題があります。答えが明確でわかりやすい単純な問題であれば、予測を立てて行えます。しかし、あらかじめ宿題として、適切に提示できないことが問題になっています)

新しいバズワードの表層的・強迫的な導入は、失敗を生み出す

IT側の問題もあったのではないでしょうか。

これまで、IT業界は、様々な技術や方法を紹介してきました。これまた長いリストになりそうなので、10秒ぐらいで書けることだけでも…

まだまだ、たくさん、出てきますね。

そう、その技術や方法が紹介されたときは、「アジャイルさえ入れれば、世界は平和」とか、「人工知能の時代だ、世界は変わる」とかとか、そんな文言が踊ります。いや、そこまでじゃないか。でも、まぁ、いろいろな言葉が使われてきました。

例えば、「アジャイル」が紹介された時も、多くの企業が飛びつきました(アジャイルでも、人工知能でも、なんでも良いです)。それもいいことだな、と、個人的に思います。経験し失敗することは貴重な情報です。

これらの方法や技術を追いかけるのも、楽しいです。大好きです。

ちなみに、過去で一番ハマったのは、コンピュータやインターネットの規格です。企画じゃありません、規格です。OSやアプリ、データベースからネットワーク、セキュリティからプログラミング言語仕様…、ホワイトペーパーやマニュアル、RFCなど、いろいろな規格を読みまくりました(法律も好きでした)。どのぐらい好きかというと、同僚が入院した際に、分厚いデータベースのマニュアルを持っていったぐらいです。ひどく怒られましたが、その時は何を怒られているか わかりませんでした。マニュアルや規格を読むほど楽しいものはないって思っていました。

閑話休題

その上で、いいますが、やっぱり、それらはツールにすぎません。良いツールは人を助けます。けど、その先の世界を見つめる必要があります。本末転倒の状態を引き起こし、価値を提供し享受できない状況を生み出すことすらありました。

こんなに面白いツールは、なかなかないんですけどね。

どうにかうまくやっていくことを困難にすること

もしバズワードのような感じで技術や方法を導入しようとしていたら、自分たちの問題が解決されないのではないでしょうか。

どのような問題を解いているのか、どのような結果になるのかを、わからないでバズワードを使っているのです。しかも、いいような夢を見ながら泳いでいるです。雲の上に建築を立てようとしているようにも見えます。それだったら何もしないほうがマシです。

百万人ぐらいから反論があると思うから、書いておくけど、この雲の上に建築の話は、私のことです。もしかしたら世の中にはそんな人がいるかもしれません。きっと、その人は、暗闇の中で泳いで頑張っている人です(そっと応援してあげてください)。

いろいろなツールに対して、どんな問題を説いているのか十分に理解して使っていない、例えば、ノコギリで釘を打つような状態になってしまっているではないでしょうか。

「ちゃんと宿題やりなさい」「早めにやるのよ」と言っても、授業をしっかり理解せず、宿題も理解していない状態に似ていませんか

信頼と成熟に向けたストーリー

今までだったら「国語の勉強しなさい」とか「この問題集を解きなさい」とか、親が発注者、子どもが受注者の関係のようです。

去年の夏は、それをやめました。

私自身は、国語がとても苦手です。第3子も、私に似たのか国語が得意とは言えません。そこで、去年の夏休みは、子どもと一緒に国語の勉強をしました。(ゆるい組織)

国語についての書籍や資料をたくさん読み、子どもと一緒に問題集を解き、子どもに説明しました。(知の創造と共有)

あくまで目安ではありますが、子どもの偏差値も20ぐらい上がりました。

子供だけではありません。私の、論理力や抽象能力、表現力も、大幅に高まったようです(少なくとも、この文章よりヒドい状態ではあったのです)。

ゆるい組織(ゆるい役割と立場)で、文脈を共有しよう

夏休みの宿題は、宿題を出す側と、宿題をやる側の両方が歩み寄ると、楽しいことです。

組織を分断し、対立を内包するような関係、いわゆる発注者と受注者の関係性、ではなく、お互いの文脈を共有できる組織(ゆるい組織)を実現しましょう。

参考:ゆるい組織は、「アジャイル型開発におけるプラクティス活用事例調査」の報告書とリファレンスガイドを公開:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構に「組織構造のバウンダリをゆるめる」にも書きました。

(透明性とは、それぞれ違う組織の状況を可視化したもの、組織をゆるめるは、組織間の境界を取り払う働きのことです)

「知」の創造と「知」の共有

ゆるめられた組織において、この文脈を共に観察し、共に学び続けていきましょう。

今まで、子どもの勉強においても「あれをしなさい」「これをやってね」のようなスタイルと、子どもと一緒に学ぶスタイルの両方をバランスよく取り入れることです。

学んだことを、構造化することによって、共有と修正できるようにするワークが有効です。

(宣伝:気づきを構造化することで「知」を産み出し、その「知」を共有するためのパターンライティングのワークショップを開催しています)

そのことから、このような文化が生み出されていくのではないでしょうか。

あらたに作り出される文化の例

  • 苦手科目については、一緒に学ぶ(ゆるい組織と共に学ぶ)
  • 学んだことや気がついたことなどを共有する(「知」の創造や「知」の共有)

共に作り上げている状態においての失敗は、責任を追求するものではなく、貴重な情報として扱われます。この失敗をどのようにすれば良いのか、共に考えるきっかけとなります(失敗を許さない文化より、共に学習しながら成長する文化

不確実であれば「正解」はわからなくなります。常に観察し、仮説を検証していくようになります。「データはどのようになっていますか?」「これは正しい問いですか?」や「どうやって確かめますか」の話題になるでしょう(不確実性を忌避する文化より、「観察」と「問い」が尊重される文化)。

学びや観察も、健全なコミュニケーションが前提になります。相手を見下したり、無駄に攻撃的になったりすると、その創造や学習の文化は、簡単に壊れてしまい、破壊的な文化へと容易に移行します(完全性・計画を重視する文化より、健全なコミュニケーションを重視する文化へ

それに伴い、「失敗」「生産性」「品質」や「学習」などの言葉が、自ずと再定義されていきます。

そして、お互いの信頼を回復させながら、共に歩んでいくことが良いのではないでしょうか(と、その当時は思いました)。

夏休みは好きだったな。宿題を除けば

4枚書いた絵のうち、1枚しか紹介できませんでした(残りの3枚については、何かの機会に議論したいです)。

  • 教育からのアプローチ
  • コミュニケーションからのアプローチ
  • 組織からのアプローチ
  • 方法論からのアプローチ

現在のバリエーションは、「知」の創造と共有の<文化>、観察と学習の<文化>としてみました。それぞれについては、いろいろお話しながらお声がけください。ワークショップも開催します(宣伝)。

そもそも、夏休みの宿題は、なんのためにあるのでしょう。学びってなんでしょう。そんなことを考えながら、今日はお開きとさせてください。

落ち着いたら、美味しいものでも食べにいきましょう。オンラインでの雑談も大好きです。

選択の地図で、自分の発言や投稿を見直そう

このところ、批判についての投稿や、その批判に対する批判についての投稿を目にします。<Choice Map>(選択の地図)は、 他の人への反応するときの選択、質問するときの選択の地図です。10年ぐらい事務所のホワイトボードに貼ってある<選択の地図>があるので、少しだけ紹介します。

ホワイトボードに貼ってある選択の地図

学習の文化はたやすく壊れてしまう

チームや組織、コミュニティでの活動は、自然に文化が生まれます。文化とは、それぞれの人が行動や思考を決定づける規範のことです。この自然に生まれた文化によって、逆にそこに参加している人々の行動や思考が決められてしまいます。

この文化には、さまざまな評価基準や尺度が議論されています。その中でも、学習の文化があります。この学習の文化は、建設的な成長をもたらします。

しかし、この学習の文化は、比較的容易に壊れてしまいます。そのため、いろいろなコミュニティや組織で、行動規範やルールとして明示されているのです。例えば、Code of Conduct(行動規範) | Ubuntu Japanese Teamの行動規範など、とてもよくできています。

文化を守るのは、あんがい難しい

さて、このような文化を壊さないために、どのようにすれば良いのでしょうか。

破壊している人に、破壊をやめてもらうのは難しいです。破壊は、好んでやっている場合や、破壊を通じて自分の承認欲求を満たす人もいます。また、破壊的であっても批判によって物事をよくしようと考える人もいます。

聞き手の認知の歪みを修正するのは難しいです。自分の健康状態や認知の歪みによって、破壊的に感じることもあります。このような健康状態や認知の歪みを修正する方法は議論されていますが、ここでは扱いません。

また「心掛け」や「気持ち」ではなく、具体的な方法が必要です。そこで、私のホワイトボードに貼ってある<選択の地図>を簡単に紹介します。

裁判官か学習者か

二つの選択肢があります、一つは、裁判官 (Judger) の道と、学習者の道です。

メモ:裁判官(Judger) は、本来の裁判官を意味しているわけではありません。裁判官のように誰に責任があり、何が正しいかを判定するチームメイトや市井の人のことです。破壊的な作用をもたらす批判を強調するために、ここでは裁判官と書きました。改善を意図して批判しているにもかかわらず、破壊的な作用をもたらす場合を含みます(適切な日本語が見つかれば、その言葉に書き換えます)。

裁判官への道

裁判官への道は、こんな質問です。

  • 「誰のせいなんだ? (Whose fault is it?)」
  • 「私がどうしましたか?何かまずいことでも?? (What’s wrong with me?)」
  • 「どのように私が正しいことを証明できるんだろう (How can I prove that I’m right?)」

その結果は…

  • 悲観的、ストレス、制限の雰囲気 (A mood of pessimism, stress, and limitation)
  • 「攻撃か防御か」の態度での関係 (Relating with “attack or defensive” behaviors

裁判官の落とし穴 (Judger pit)にハマってしまうようです。

学習者への道

学習者への道は、こんな質問です。

  • 「何が起こったんだろう。(What happened?) 」
  • 「何が事実なのか。 (What are the fact?)」
  • 「私は何をしたいんだろう。 (What do I want?)」
  • 「私はどんな仮定をしているんだろう。 (What assumptions am I making?) 」

その結果…

  • 楽観的で、希望と可能性の雰囲気 (A mood of optimism, hope, and possibilities)
  • 接続と共創の関係 (Relating that is connected and collaborative)

学習者の高みに登っていけるようです。

もし裁判官になっても、道を切り替えることができます

このように自分に問いかけることによって、学習者への道にいくことができます。

  • 私は、裁判官になっていないか? (Am I in Judger?)
  • これは、私が感じたいことですか? (Is this how I want to feel?)
  • 私は、どちらになりたいですか? (Where would I rather be?)

他の人の行動を変えるのは、難しいです

実際、他の人の行動を変えることは、難しいです。現実的に破壊的な人と距離を置くことしかできないこともあるでしょう。なので、その場所が、どのような文化に支配されているのかを観察することは、とても大切です。

しかし、自分自身が発する具体的な言葉を意識してみることによって、自分が変わり、もしかしたら、自分の周り<文化>が少しだけ変わるかもしれません。

参考文献

文芸的タスクマネジメント(文芸的タスク管理)のススメ

Title: 文芸的タスクマネジメント(文芸的タスク管理)のススメ

タスク管理ツールは、どんな感じに使っているのでしょうか。

私の答えは タスクのマネジメントを、文芸的にやっています。 クヌース氏の文芸的プログラミング Literate programming をもじったものなので「文芸的プログラミング」と検索して参照してください。

(この文章は、ちょっと疲れていたので、気分転換(現実逃避)に書きました。自分の考えを文章にする行為は、整備体操するように体が温まり、気持ちよく、すっきりします。気がついたら5,500文字程度になり、仮に公開することにしました。)


状況

5人が、それぞれが別々のことをやっています。それぞれの相手先があり、そちらの言説で動いています。相手先のフォーマットが統一されておらず、用紙やPDFファイル、画像や動画、電話やテキストメッセージの時もあります。場合によっては、官庁などの場合もあり、こちらからお願いすることは、現実的に不可能です。(多様性

共同作業もあれば、異なる作業もあります。おおよそにおいて、別々のことをやっています。物理的に同じ場所にいる時もあれば、離れている時もあります(リモート)。

それぞれのタスクは、同期しておらず、別々の時間や場所で行われ、終わる時間もバラバラです(非同期)。

日常的に、毎日のように行うべきことが変化するので、大まかな予定しか立てることはできません。大きな流れだけをつかんでおいて、状況に対応していきます(変動性)。

ただし、それぞれのタスク量は、多いものではありません。毎週のタスクが10から20ぐらいで、タスクばらしによって40から60ぐらいでしょうか、タスクは少なめです(少数のタスク)。

タスクの粒度は、変化しています。タスクを実行可能な状態にする「タスクばらし」によって、細分化されていきます。自在に論理構造を行き来することになります。場合によっては、カテゴリ自体が変わってしまうこともあります(あいまいさ)。

本来であれば、暗黙的に状況や文脈を理解していることが前提にあります。しかしながら、その部分を明示的にすることによって、本末転倒になりにくくします。暗黙的な状況や文脈とタスクを明らかにする行為と、タスクを行う行為を分離できる時と、分離することによって、いくつかの問題が発生する時があります(可視化)。

タスク管理ツール(Trello, Redmine, Apple Reminder, Google Tasks,,,)を使いました。しかし、不定形のタスクの管理には、無理があって使い勝手がイマイチでした(非定型)。定型のタスクは、このようなツールをそのまま使っています。

いくつかのタスクは、それぞれの状況や文脈に埋め込められています。 タスクだけが存在しているわけではありません。タスクだけが切り離された状態だと、そのときの背景を忘れがちです。

問題(問題とフォース)

このような文脈を含めた不定形のタスクをすべて見ながら、行動するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

  • ふりかえりや計画づくりなどを行うことは大切です。しかし、タスクを転記することがあり、手間がかかります。転記することが整理することであれば、転記それば良いと思います。

  • 大きめの仕事や目標を、状況に埋め込まれられた「今週」「今」のワークをに結びつけるためには、現在の状況や文脈、制約を調べながら具体化していく必要があります。

  • 付箋紙やホワイトボードなど物理的なツールで ふりかえりやタスクを洗い出しを行うことは直感的でわかりやすいが、その場所から離れると参照・更新ができません。

  • もし、完全にマッチするようなタスク管理ツールがあったとしても、プラットフォーム(OS)などのアップデートによって使えなくなります。データの移行は、自分たちなりの使い勝手が実現されません。

そもそも、タスクを管理することは側面でしかなく、「成果を上げること」のために「なんとかする」「やりくりする」こと(マネジメント)することです。1

解決策

それゆえ、文芸的にタスクをマネジメントしています。ふりかえりも、計画づくりも、タスクばらし、と実行を分けずにドキュメントに記載していきます。

  1. 気軽にアクセスできるツールを選びます(環境)
  2. 思いついたことは、なんでも書いていきます(入力)
  3. 適当なタイミングで計画を立てます(計画)
  4. タスクをバラシながら実行します(実行・出力)
  5. ふりかえります(フィードバック)

気楽にアクセスできるツールを選びます

導入に手間がかかっては本末転倒です。手軽に使えて、多くの人に使われている(≒ 長くメンテナンスされそうな)ツールを選びます。

自分たちの環境にふさわしい道具を選びましょう。GoogleAppleMicrosoftフリーソフトでも、どこが作っていても かまいません。データ形式が一般的なツールを選びましょう。マインドマップ、アウトライン機能、自分たちにとって適切な道具を探してみてください。

以前は、マインドマップツールを使っていましたが、テキストファイルに比べ、多くの人に使われているわけでもなく、データフォーマットが一般的ではないので、使わなくなってしまいました2

ポイントは、手軽さです。すぐにアクセスできることが何よりも大切です。

今回は、メンバーが iPhoneiPadiCloudを使っているため、標準機能であるiCloud共有を使います。タスクのリストを入れても、容量は極々小さく、無料の範囲です。

ツールは、OS標準のメモ(Notes.app)やリマインダ、カレンダーを使うことにしました。特にノートを使いこなします。iPhoneのロック画面からも新規のメモ(Notes.app)にアクセスできるなど、すぐにアクセスできることは大切です。

思いついたことは、なんでも買いていきます GTD

あらゆる思いつきをタスクとして登録しています。Getting Things Done (GTD)メソッドは、今でも有効です。

GTDの流儀に従い、2分以内のタスクは、思いついたらすぐにやってしまいます。さくっとやっちゃいましょう。

将来の夢のようなことも、ガリガリ書いていきます。整理する時に「将来の夢」みたいなメモに移動させます。

適当なタイミングで 計画を立てます

メンバーによって違います。毎週ごとにメモを新規作成しているメンバーもいれば、月単位のメンバーもいます。私個人のタスクは、月単位のメモで、毎週ごとに章立ています。

 # 2020年6月1日の週計画

たいていは、ふりかえりのあと、計画を立てます。ふりかえりで出たことを、それ以外にやりたいことを書き出してしまいます。先週のコピペもできるんですけど、たいていは新規で作った方が、やすらぎます。

メモを書きながら、適当にタスクとして登録します。いろいろなタスクとして登録していきます。メモ(Notes.app)のショートカットキーは Shift-Command-L を押せばオッケーです3

今週前半は、疲れているはずなので、ちょっと睡眠を多めに取らなくちゃいけないんだけど、ついくだらない文章を書いてしまう。しかし、構成も書いたし、公開するか…我ながら

- [ ] 駄文を書く
    - [ ] 文芸的タスクマネジメントのススメを書いて公開する
    - [ ] 駄文のリストがある。なんでやりたくなっちゃうんだろう。

タスクばらしと実行です

タスクばらしとは、実施可能な粒度までタスクを小さくすることで、だいたい1時間弱から2時間程度のタスクにバラしています4。一日8時間でしたら8つから10ぐらいの分割します。

- [ ] 文芸的タスクマネジメントのススメを書いて公開する
    - [x] 全体の構成を書く
    - [x] 状況を書く
        - [x] 多様性
        - [x] 少数
        - [x] 状況と文脈
    - [x] 問題とフォースを書く
        - [x] タスクマネジメント 
    - [ ] 解決策を書く
        - [x] 計画について書く
        - [x] 実行について書く
        - [ ] ふりかえりについて書く
    - [ ] 結果を書く
    - [ ] 参考文献を書く
    - [ ] 全体を読み直して修正する
    - [ ] 公開する

この時、文芸的タスクマネジメントは、このタスクの中で、文章を書いてしまうことも可能なのです。テキストで作っているので、そのまま他の環境にコピペすればいいのです。

よくあるのは、基本的な構造やアイデアは、タスクのところに書いてしまい、それを参照・コピペして、本来の環境で作業することが多いです。

タスクばらしは、前日にやっておきたいところですが、夕方と夜はバタバタすることが多く、なかなかできていません。今のところ、朝の最初のタスクは、タスクばらしとしています。

ふりかえりを行います

軽く、ふりかえりを行います。フォーマットは自由です。例えば、今週は「やったこと (Y)」「わかったこと(W)」「ためしたいこと(T)」を書いてみました。

- やったこと
    - ワークショップの募集を開始した
    - 文芸的タスクマネジメントのススメを書いて公開した
- わかったこと
    - 自分がいらない文章だと思っていても、読む人にとっては役に立つかもしれないこと
    - とりあえず、公開してみること
- ためしたいこと
    - 価値について、カチカチ議論したい

この一連の流れが一つのメモの中で行われています。それ以外にも、必要なことは、このメモの中に入れていきます。

結果

文芸的タスクマネジメントの弱点は、文芸的プログラミングと同じように記述量が増えてしまいがちになることです。

また、すでにタスク管理とその実行が適切に回っていれば、その方法があっているのだと思います。特に、文脈とは切り離されたことであれば、タスク管理ツール(リマインダを含め)を使うことを奨励します。

しかしながら、文芸的タスクマネジメントは、状況や文脈に埋め込められた状態において、とても有効です。

もし、特にITや文書を常に使うような仕事であれば、この方法はオススメです。

参考になる資料

本文の脚注以外に参考にした資料です。

スクリーンショットを掲載しようとすると、ほとんど黒塗りになってしまうので割愛しました)

まとめ(オチ?)

ああ、文章を書いて、頭と体がすっきりした。 で、このような文章を衝動的に書かないために、タスクを管理する必要があるのですね(オチ?)。


  1. そもそも「管理」と「マネジメント」は違うというのが本書の大前提にあるスタンスです。日本語にすると混同してしまいがちですが、そもそもマネジメントとは「成果をあげること」が目的で、そのために「なんとかすること」「やりくりすること」の意味です。一方で、管理は手段に過ぎません。 https://kuranuki.sonicgarden.jp/2019/03/management-kanri.html

  2. 調べていませんが、編集可能なファイル形式として、テキスト形式は最も使われているんだと思っています。

  3. エディタ iA Writer なら、ショートカットキー Option - Command - L で切り替わります。自分のツールのショートカットキーを覚えておくと、何かと便利です。

  4. https://kuranuki.sonicgarden.jp/2016/07/task-break.html