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謙虚さとは何か

謙虚さとは何か

謙虚さとは、おごることなく、素直な態度で接するさまである。 それは、自分の考えを疑い続ける態度から湧き出てくる。

「正しい認識」や「完全な理解」はできないことを知る。 自分の考えは正しくないかもしれない、間違いかもしれないと考えることだ。 古くは、ソクラテス無知の知」や論語知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」があるし、最近では、スティーブ・ジョブズの"Stay hungry, stay foolish"にも通じる。

謙虚さを「(なんらかのことを)正しく認識すること」と定義すると、論理的および意味的に矛盾する。 ひとつの関心や教義にこだわったり、「それ、知っている!」という態度とは逆のことだ。

謙虚であるために、必要な前提がある。 それは、何らかの知識を受け入れるための「態度」である。 たとえば、謙虚とは逆に「自分ですごいんだぜ」という態度を持っているときは、話を聞かなくなる。 「話を聞く」「観察する」ことは、何が発生するかわからない。 丹心を持って未知のことを受け入れた結果、自分自身の価値観や教義をひっくり返してしまうかもしれない。 そのように主張しないと負けてしまう可能性があるからだろう。 それは、それは怖くて、体力が必要だ。 つまり、何があっても大丈夫、という絶対的な自信が必要だ。

自分の考えを真摯に疑うことができるからこそ、物事を良く観察し、相手の主張にも丁寧に耳を傾ける。 自分の考えを過度に守る必要がないため、自然体でいられ、自信を持ち強くいられる。 そして、大きくゆったりと成長し、器を広げていくことができる。

「謙虚であれ」とは、他人には言えない。 あくまで自分で気づくものである。 「謙虚でありたい」と思う。

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