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日本の社会とビジョン:おいしいものを食べたい

このような記事を目にしました:

しかし多くは、時間や、労力や、精神力、従業員の給料など、いろんなものを犠牲にして安い価格を維持しているはずです。

日本の飲食店がなぜこんなにも安いのかを知ったら、手放しで喜べる?|小保下 グミ|note

ご主張、よくわかります。別の業界でも、似たような話を耳にしました。 一般的に、このような状況から抜け出すために「付加価値」をつける、ことが言われています。

私はつねづね、安い商品を目にしたときに「なぜこれはこんなに安いのだろう」と疑問を持てる、知性ある消費者がもっと増えればいいのになぁと思っています。

その理由がわかったら、多くの人は手放しで安い物を手にできないし、美味しくて安くて清潔な国ニッポン!なんて、嬉々として口にできないはずなのです。

そのような犠牲がわかったとしても、現実的に、高い”適正価格の”飲食店を選ぶことは難しくなってきました。

安い飲食店ですら、食べる機会は減っています。地元のスーパーで買い、自分で調理しています。

他の記事で、同じような主張も見かけました:

日本の驚異的な「安さ」は働く人の我慢と犠牲が支えている

 日本と米国を行ったり来たりしていると、日本の物価の安さは「お手頃でうれしい」を通り過ぎて心配になるほどです。コンビニエンスストアでどっさり買い物をしても1000円にならないし、家賃も安い。   大江千里氏が「ラーメン1杯2200円」の米国から語る、安い日本の深刻問題

「我慢と犠牲」は、原因とはいえない

「我慢と犠牲」していることが原因でしょうか。好きで我慢しているわけでも、犠牲を払っているわけでもありません。我慢したくない、仕事の手を抜きます、では、給料がもらえなくなってしまいます。

仕方なく我慢して、仕方なく犠牲を払っているのです。つまり、犠牲や我慢は、直接的な原因とはいえません。犠牲や我慢を発生させていることが原因ではないでしょうか。

なんで、こうなったのでしょう

いくつかの理由は思いつきます。そのうちの一つをメモしてみました。

例えば、安倍政権下の政策減税 6割が巨大企業に 13年度以降3兆8千億円 優遇くっきり:東京新聞 TOKYO Webのような政策が多くあります(そうではない、という政策もあります)。

アベノミクス(特にトリクルダウン理論)の一貫した政策

今後、このようになるでしょう

上記の政策と世界情勢を元に、近い将来はどのようになるのかのビジョン(ありありと目にうかぶ将来の見通し)のいくつかをメモしました。

2030年ビジョン

戦うための武器

このメモを書いていて感じたことは『ドラゴン桜』でのセリフです。

「なぜ社会はこうなってんのか? 誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか? 本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけろ! そのとき、初めて馬車馬は人間になれる。そのためには勉強するしかねえんだ! 勉強ってのはなこの国で許された唯一の平等なんだ」

阿部寛『ドラゴン桜』搾取される馬車馬が人間になるためには勉強するしかねえんだ!バカブス名言炸裂3話(QJWeb クイック・ジャパン ウェブ) - Yahoo!ニュース

もし、このセリフを受け入れるのならば、「激安グルメ特集」という番組が増える理由、「わかる!日本の飲食店って、安くて清潔でサービスも良くてほんと最高!」と思わせるような番組が増える理由も導かれます。

飲食店などの提供側が"適正価格"で提供できるとともに、より多くの消費者/市民が"適正価格を払う"ことができる ようになってほしいな、って感じました。

ただ、このような社会は、変わらない可能性があります。どうすればいいのか、を考えて、もがいているところです。