しあわせ:思いが届く架け橋を築く
親子やパートナーに対して、大切なことは何でしょうか?
たくさんの大切なことがある中で、特に「思いや気持ちがお互いに伝わる」ことは、幸福な生活を支える基本ではないでしょうか。日常の何気ない会話や、小さなやりとりの中で感じる喜びや安心感。それは思いが通じ合うことから生まれるものです。
たとえば、ある日、子どもが「今日は学校でこんなことがあった」と話してくれたとします。ただ耳を傾けるだけではなく、「それはどんな気持ちだったの?」と声をかけ、気持ちや考えを引き出すと、子どもは「自分の思いが届いている」と感じ、安心感や心の充実を得るでしょう。同様に、夫婦やパートナーとの日常の会話でも、互いに考えや思いを丁寧に伝え合うことで、心の距離が縮まり、関係が深まっていきます。
友人や同僚、さらにはSNS上でも、思いが通じ合うことは、日々の生活における喜びのひとつです。
言葉は、心の架け橋
どんな時に幸せを感じますか?
最近、私は「思いが届く」ことの大切さを改めて感じました。私たちは日々、言葉を使い、多くの人とコミュニケーションをとっています。このブログも言葉で成り立っていますし、家族との会話や仕事場でのやり取りもすべて言葉に依存しています。
しかし、言葉がただの音になっていないか、その背後にある思いが本当に相手に伝わっているかを振り返る必要があります。時に、SNS上で「仕事が大変」「子育てがつらい」といった投稿に対して、「そんなに大変なら辞めればいい」といった冷淡な反応を目にすることがあります。このような言葉は、投稿者の気持ちを汲み取ることなく、むしろ苦しさを無視してしまうようなものです。
このような問題はオンラインだけでなく、現実の人間関係でも同様です。親子の間でも、お互いに忙しさや関心の違いで会話がすれ違い、言葉が届かなくなることがあります。職場でも、話していることが表面的なやり取りに終わってしまうと、真意が伝わらないまま仕事が進んでしまうこともあります。
そこで重要なのは、お互いの思いが言葉を通じてしっかりと伝えていくことです。
『対話大全』では、こうした「思いが届く」ための具体的な対話の仕方を紹介しています。親子関係やパートナーとの会話の中で、どのようにして互いの気持ちや考えを深く理解し合えるか、実際に使えるアプローチを数多く取り上げています。忙しい毎日の中で、こうした対話の方法が、皆さんの人間関係をより良いものにするための一助となることを願っています。
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