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カエルの時間: 対話のふりかえり

カエルのリマインダー

毎週末、我が家には「カエル」がやってきます。もちろん、これは本物のカエルではなく、家族が親しみを込めて呼んでいるリマインダーの名前です。このカエルが私たちに思い出させてくれるのは、「ふりかえり」の時間です。日々の忙しさの中で忘れがちなこの大切な時間を、カエルが私たちに優しく、でもしっかりと教えてくれます。

『対話大全:ともに成長する親子関係のつくりかた』は、親子の対話を通じて、互いに成長し合うことを目指す書籍です。本書は、毎週末に行っている「ふりかえり」を元にして書いた親子関係を深めるための実践的なガイドです。親子間のコミュニケーションを改善し、より強い絆を築くための一助となるよう、この書籍は多くの具体的な方法やアドバイスを記載しました。

現代の親子関係は、忙しさや情報過多の影響を受け、非常に複雑化しています。過保護や過干渉、または放任のバランスを取るのが難しいと感じる親も多いでしょう。結局のところ、自分を育ててくれた親(祖父母)の方法やウェブ上の知識などが基準となっているかもしれません。

その中で、古代から有効とされてきた「対話」の重要性が再び注目されています。ソクラテスの対話法やブッダの対機説法など、対話を通じて理解を深める手法は、時代を超えて親子関係にも応用できるのです。

親子関係において、「ふりかえり」の時間は、ただ過去を振り返るだけではありません。それは、親子が現実的な対話を行うための貴重な機会でもあります。日々の出来事や感じたことを振り返り、互いにどのように感じたかを共有することで、深い理解が生まれます。このプロセスを通じて、親子は成長し合い、新たな発見を得ることができます。

一般的に、「ふりかえり」はよく聞く言葉ですが、親子関係において実際に効果的に機能することは少ないかもしれません。特に、形式的なふりかえり手法では、親子間の深い対話が生まれにくいのが現実です。『対話大全』は、この課題に対処するために、対話に基づく「ふりかえり」を重視しています。本書では、具体的な対話の方法や親子がともに振り返るためのガイドラインが詳しく解説されています。

『対話大全』を読み終えた後、読者は単に知識を得るだけでなく、ふりかえりの重要性を実感し、親子関係における対話の力を再認識することができます。ふりかえりを通じて、情報や状況だけでなく、気持ちの共有によって、互いの成長のきっかけになると思います。親子関係や日常生活の中で積極的にふりかえりを取り入れたくなるはずです。

『対話大全』の「ふりかえり」は、親子関係を改善し、より豊かな関係を築くための貴重なツールです。しかし、その価値は親子関係に留まりません。対話によるふりかえりは、ビジネスの会議や1on1、教育やアジャイル開発の分野でも同様に重要です。対話によるふりかえりの実践は、あらゆる人間関係や組織で効果を発揮するものです。

最後に、この書籍には、親子関係に限らず、広く社会やビジネスにおいても役立つ知見が詰まっています。ぜひ、この機会に手に取ってみてください。そして、「カエル」とともに、ふりかえりの時間を楽しんでください。

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