ari's world

あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

ひとりでいる君へ - 自分のパフェを食べよう

ある子が、学校生活でツライ思いをしているみたいだった。

Jam の 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 (Sanctuary books)を読んでもらい、話し合った。そのあと、下に書いたようなメッセージを送った。

なお、固有名詞など具体的な情報は修正・削除してある。 子どもたちが成人したあと、読んでほしいと思い、公開する。


いろいろ話をしてくれて、ありがとう。
思ったことは「自分のパフェを食べよう」だな。

自分のパフェってなんだろう?
好きな本、部活や習い事、勉強、自然観察、、、いろいろあるね。
道徳的に悪いこと(例:他人を傷つける)は、やめてほしいけど、それ以外は自由だよ。

自分のパフェは、自分で感じ探すものだ。
お父さんやお母さんのパフェとも違うだろうし、仲の良い友達のパフェとも違うだろう。
自分の「好きだな」とか「やってみたい」という気持ちを感じ、大切にしながら、自分で探すものだ。

世界は広い。たくさんの人がいて、いろんなことがあるよ。
だから、しっかり勉強し、いろんなことを経験し、いろいろな人と出会おう。
勉強は、過去の人たちと出会うことと、いろんな経験を広げる準備とも言えるね。

おいしいパフェを探すためには、少しだけ「勇気」が必要だよ。
パフェは、誰かがくれるのを待つのではなく、自分で探すことだからね。
失敗したら家に帰って、おいしい紅茶でも飲めばいい。
勇気を持って、いってらっしゃい。

自分のパフェは、ちょっとずつ、ちょっとずつ、育てていこう。
育てながら、ちょっとずつパフェを味わおう。
自分だけのパフェだね。

他人に迷惑をかけなければ、自分のパフェを大切にしよう。
自分のパフェを守ることも必要だよ。

自分だけではない、他の人も、その人が好きなパフェがある。
自分に迷惑じゃなければ、それは尊重してあげよう。
うらんだりせず、平穏にすごそう。

自分が、自分自身が好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。
自分の好きな人が、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。
自分の嫌いな人も、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。

生きとし生きるものすべてが、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。

南国の魔王より


‪ 小さなパフェもおススメ。たとえば、空が青くて雲がない、風が気持ちいい、波がないプールで泳いだ、みたいな「小さな確かな幸せ(小確幸 しょうかっこう)」を見つけていくことだ。小確幸は、小説家の村上春樹さん提唱だ。探して、ちょっとずつ貯めていこう。元気になるよ。

ここで「パフェ」は比喩(ひゆ:わかりやすく説明するため、身近にある言葉を用いること)である。けど、本当のパフェも おいしいよね。クレープやアイスクリームも おいしそう。今度、食べに行こうよ。

つらい時は、自分のパフェを食べてみてね。

自動車と自転車を運転する方へ交通安全のお願い

はじめに

ある情報を目にした。「児童が道路に飛び出したところ 前方不注意と思われる車両と接触して頭を強打した」ことにより 意識不明の重体とあった。

その情報以上に詳しいことは、知らない。 その児童が意識を回復し、一日も早く学び、遊べるように心から祈っている。

さて、ここ数年、気になっていることを書きたい。

身近な交通事故

この数年、身近なところでも交通事故の話を耳にする:

  • ある5歳児が、横断歩道を歩いて渡っているとき、自動車にハネられたとのこと。親御さんによると、数メートルは飛んだらしい。精密検査の結果、大きな問題は見つからなかった。
  • ある知人が、横断歩道を自転車で横断中に、自動車に跳ねられたとのこと。本人によると、三ヶ月入院し退院したものの、頭蓋骨や骨格はズレてしまった。

歩行者として自動車にヒヤリとした経験の一部

歩いていて実際に経験や目撃し、ヒヤリとした経験がある。自宅から半径1kmぐらいの自動車は、こんな感じだ:

  • バス通りの横断歩道で 歩いて渡ろうとしたとき、40歳ぐらいの女性が運転する自動車は加速してきた。怖い思いをした。先に紹介した、歩いている5歳児が横断歩道でハネられたのと同じバス通りだった。
  • 信号のない横断歩道を渡ろうと手を挙げていても、停止をするどころか、クラクションを鳴らし、威嚇する車(ワゴン 男性運転者)さえいる。

つまり、渡っている歩行者がいても横断歩道で停止しない自動車運転者が少なからずいる。

歩行者として自転車にヒヤリとした経験の一部

  1. 自転車に乗っている小学生3・4年生ぐらいの男子2人が、細い道から大通りに無停止で大通りへ飛び出した。大通りを通行中のバイクがギリギリ停止できたため、事故にならなかった。
  2. 幼児を前後に乗せた女性が 1. と同じ道を無停止で飛び出した。タクシーは急停車した。
  3. 自転車に乗っている60歳ぐらいの女性が、大通りを歩いている子どもにぶつかりそうになった。子どもにぶつからなかったが、自転車の女性は舌打ちして迷惑そうな顔をして走り去った。
  4. 60歳ぐらいの女性が一時停止の標識を無視して安全確認をせず大通りに出たため、大通りを走っている自転車と衝突し、両方ともに転倒した。一時停止しなかった60歳ぐらいの女性が、大通りを走っていた自転車運転者(20歳代か)に怒鳴りつけていた。子連れで一部始終を見ていた私に「危ないわよね」と話しかけたので「一時停止をされなかったのは危ないですね」と言ったところ、バツの悪そうな顔をして走り去った。
  5. 高校生ぐらいの女性が自転車に乗っており、赤信号を無視して交差点に侵入したものの、青信号で通行中の子どもに気づき、停止した。
  6. 自転車に乗っている60歳以上の男性が赤信号を無視し、狭い歩道に速度を落とさず侵入したため、歩行中の子どもとぶつかりそうになった。この男性は「あぶねーなー」と言い残し走り去った。

つまり、自転車(二輪車)は、停止信号(赤信号)や一時停止でも止まらない。

これらは、私自身が半径1km以内の生活圏内においてヒヤリとした一部である。 実際には、この数十倍、いや、何百倍もの「ヒヤリ」が潜んでいるのだろう。

ヒヤリ・ハットと重大な事故

このような事象は、ヒヤリ・ハットと呼ばれる。 ヒヤリ・ハットとは、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。 (wikipediaより)

ヒヤリハット報告書の作成ガイド〜重大な事故は300のヒヤリハットに隠れている!? 〜によると ヒヤリハット=重大な事故にはつながらないアクシデント」の重要性は、“災害防止のゴッドファーザー”と呼ばれたアメリカのハーバート・ウィリアム・ハインリッヒの調査によって指摘されました。彼は5000件以上の労働災害統計学的に調べ、1件の重大な労働災害の背景には、29件の軽微な災害があり、300件の「ヒヤリハット事例」があることを突き止めました。

工場だけでなく、日常生活においても「ヒヤリ」や「ハッ」とした経験の積み重ねが、重大な事故につながる。

本文章の冒頭で紹介した重大事故は、このようなヒヤリ・ハットが背景として大量にあったのではないだろうか。

自動車と自転車の運転手へのお願い

自動車の運転手は、横断歩道を渡ろうとしている人、渡っている人がいたら、停止してください。

横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。

自転車(二輪車)の運転手は、「止まれ(一時停止)」の標識があれば、いったん停止し、安全を確認してください。赤信号は停止してください。

車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。

歩行者を保護してください。

まとめ

  • 「赤しんごう」は止まってください
  • 「止まれ」はいったん停止して安全を確認してください
  • ヘルメットをかぶってください。数千円で頭を守ることができるよ。

おわりに

深い眠りのなかで戦っていた意識不明の重体の児童は、その後、少しずつ快方にむかっていると耳にした。 一刻も早い回復を心から祈っている。

赤信号や一時停止を間違いなくやっているよ、という読者の方がほとんどだと思う。 守っていない、ごくごく一部の事象が積み重なり、このような事故が起こってしまう。

赤信号の無視や一時停止の不停止だけでなく、多くの問題があるかもしれない。 私自身が改めて意識したいと思い、特に経験して気になっていることだけをメモした。

重大な交通事故が少しでも軽微になってほしい、一件でも重大な交通事故がなくなってほしい、と心から願っている。

追記 2019年8月20日 同じ場所で事故が発生

知人の子ども(5歳児)が横断歩道を歩いて渡っているときに、車にハネられた、と、この記事で紹介した。

今日(2019年8月20日)、その横断歩行を10メートルぐらい通過したあと、すぐ後ろで自動車のスキール音(ブレーキのキキーという音)からの「ガシャ」と音と「ゴツっ」と鈍い音が響いた。車と自転車のようだ。車のボンネットが、直径50センチぐらいの大きさで凹んでいた。

見通しの良い場所だ。自転車も自動車のどちらの運転者も一旦停止さえすれば、防げた事故だろう。

私は、現実に対して圧倒的に無力で、できることは限られている。

  • 自分の子どもに「一時停止は止まろう」と、教えながら実践する。
  • 自分の子どもが自転車に乗るとき、ヘルメットをかぶらせる。
  • 横断歩道を渡るときに意思表示して、車に止まってもらう。
  • 交通事故を起こしにくい車を選択する、公共機関を選択する。
  • 移動しているときは、事故に遭いにくそうな経路を選択する。
  • 危ない運転を見かけたら、警察に相談する。
  • この記事を含め、交通安全の願いを社会に広める。

この記事を読んでくださった あなたを含めご縁のある方々が、加害者・被害者・関係者として交通事故に遭わぬよう、大きな事故も小さな事故になってほしいし、もし事故にあったならば一刻も早く元気になってほしいと、心から祈っている。

デジタル機器を使った子育てで 主体性やコミュニケーション力を育もう

これらの記事は、私の子どもたちが成人した後、私がどのように考えていたのかを知ってもらうために書いている。

はじめに

親である保護者の夫婦と、小学低学年生、小学高学年生、中学生の3人の子どもがいる5人家族である。

子育てをしている。子育ての目的は、子ども自身で自立した生活を営むための総合的な能力を育むことである。

年齢が上がるにつれ、それぞれの行事や行為が増大している。それぞれに通う学校において、それぞれの行事や宿題などのやるべきことがあり、それらの数も増えている。さらに、部活や習い事、遊びによって、家事など付随的な行為も増えてくる。たとえば、洗濯物の量も増えているし、捕まえたカブトムシの世話もしなければならない。

行事やすべきことは、親子それぞれにおいて管理する必要がある。指定された期日に合わせて、受け取った用紙に記入や実施し提出する。当たり前とはいえ、これらのことをモレなく実施するために、多少なりともストレスがある。このようなストレスを解消した状態で管理したい。

親が、これらの増大した行事や宿題をすべてを管理することは困難である。なぜならば、管理能力を超えるだけでなく、子育ての目的(自立した生活を営むための総合的な能力を育むこと)に反するからだ。宿題を例にとると、気になってしまい「宿題やった?」「まだやってないのか!はやくやれ!!」みたい指導になるし、逆に完全に任せて放任すると、宿題によって得られる能力を失うことになる。

それゆえ、行事(イベント)や タスク(TODO・やるべきこと)を自主的に管理することを通じて、 「心を離さず、手をかけない」子育てを実現したい。

家族相互の情報共有をすすめ、子どもも自ら判断する方法を経験しながら学んでほしい。

その目的を果たすツールのひとつとして、デジタル機器を用いることにした。

よくある一日の紹介

子どもたちはそれぞれのiPadを使い、親はiPhoneを使っている。

朝の過ごし方

朝は、iPadの音で目覚める。ベッドタイム機能で、睡眠時間を管理している。各自のiPadを、居間にある充電ステーション(6個口のUSB充電器にケーブルを繋げたもの)から取り出す。

目が覚めた誰かが「Hey Siri, 今日の天気を教えてください」「Hey Siri, 今日は暑いですか」とAIアシスタント機能に質問し、その日の天気を確認する。天気や気温に応じた服装を自分で選んで着替える。

それぞれのリマインダーで、タスク(TODO・やるべきこと)を確認して実施する。たとえば、小学高学年生は、漢字と語彙を学習し、計算演習をこなし、新聞記事を要約する朝セットを行う。小学低学年生は、空手の稽古と、論理トレーニングを勝手にやる。親も、ゴミ出しや家の管理など、すべきことをこなす。それらのタスクが終われば、確認の上「完了(DONE)」とする。

中学生は、カレンダーでイベントを確認し、電車で通うので電車の遅延情報やニュースを確認する。家を出る時間はカレンダーの予定から通知がくるので目安にする。朝食を終え用意を終えると、それぞれの時間に「いってきます」と、家を出る。

夕方の過ごし方

  • 連絡事項

    学校からのお知らせは、手紙とデジタル機器(メールやホームページ、スタディサプリなどのアプリ)を介して行われる。

    大切なお知らせは撮影し、メッセージで共有して、モレにくくする。 2分以内で片付けられるものは、その場でサクサク処理していく GTD。 記載して提出する大切なお手紙など相談が必要で2分を超える作業は、タスクとしてリマインダに登録する。

  • 宿題

    連絡だけでなく、習い事や宿題は、iPad上で行うことが増えてきた。 子どもたちは、学校の宿題から、やるべきことをこなしていく。 そして、終わればリマインダに登録されている タスク(やりたいこと・やるべきこと、TODO)を完了(DONE)にしていく。 その日の宿題などのタスクが多いときは、表を書く時もある。

  • 自主的な学習

    印刷物の図鑑や書籍だけでなく、デジタルコンテンツも充実してきた。 たとえば、360度の方向から眺められる昆虫図鑑など、子どもたちも楽しんでいるようだ。夜空を見る前にiPadで星座など星の位置を確認し、いろいろな話題で盛り上がった(天の川をしっかり見たのもうれしかった)。

  • ゲーム

    ゲームも入っている。インストールは、保護者が管理している。ゲームの時間は、子どもたちとの合意された時間のみ起動できるようにしている。スクリーンタイム機能でひとり 30分ぐらいに時間制限している。

使い終わった各自のiPadは、充電ステーション(6個口のUSB充電器にライトニングケーブルを繋げたもの)に接続する。 寝るときは、読んだり、遊んだり、話したりしながら、過ごしているようだ。

土曜日は、ふりかえりと計画作り

問題や気になることがあれば、すぐに話し合うことを心がけている。 それに加えて、土曜日の夕方は、1週間どうだったかを話すことが多い。 その週の学習や学校生活、部活や友人関係など、いろいろな雑多なことを話す。 特に楽しかったことや学んだこと、うれしかったことをよく話す。

次の週の計画を立てる。 やりたいことをリストアップし、順番をつける。 だいたいの目安となる計画を作っておく。 学校の宿題や健康状態によって、計画通りに進まないとはいえ、何をしようか悩まなくてすむ。

社会動向と、中期や長期の方向を考える

  1. 大きく社会が変化するようなポイントを紹介する。 たとえば、中国と米国、日本と韓国、エネルギーや自然環境などなど、変化の大きな因子になるような社会動向を継続的に紹介している。
  2. 親が考えていることを正直に伝える。 たとえば、理系や文系の選択基準や、これから大切となってくる分野など、傾向と理由について伝える。
  3. 子どもたちが感じている興味や問い、問題意識を、各自のノートにつけている。

これら3つのポイントを元にして、5年ぐらいを目安にして長期的な方向性を考える。学校選択や教科選択などのヒントになる。

将来の目安を5年ぐらいにする理由がある。 5年が経てば、社会動向が大きく変わるし、自分の興味や価値観も変わってくる。 多様な職業を知る取り組みはなされているが、5年後、彼らが社会に出る10年後には大きく社会情勢は変わってしまっているだろう。 強固に決めれば、自分の知識の狭さから適切な選択を損ねてしまう危惧すらある。 それよりも、そのような変化に対応できるような能力を育むことが有効であろう。 つまり、5年間、学んだことや経験したことをベースに、その時に考えれば良い、と考えているからだ。

デジタル機器を使う方針

  • 子育ての目的を明確にする

    目的は、ツールを使いこなすことではなく、自立した生活を送ることである。 ホンマツテントウ虫や手段の目的化にやられないよう、常にバランス感覚を身につけよう。

  • 計画と実施を分ける

    ある程度の方針や計画を立てておくと、着手するときに迷わず安心でき、効果的に作業や学習が実現できる。

    ただし、あくまで計画は、参考とするものである。計画にとらわれすぎないように気をつけよう。

  • デジタルツールの選択

    冷蔵庫やホワイトボードに、やること(タスク)を貼り付けていた。しかしながら、情報量が増えたことと、冷蔵庫前にいるとは限らないこともあり、付箋紙によるやること(タスク)の管理は、限定的な内容のみとした。

    ツールの選択基準は、自分で作った文書データと長い友達でいるためのメモに書いたように、文書データや環境を、長期間にわたってリーズナブル・安定的に用いられるように選択している。

  • マスターを決める

    マスターとは、さまざまなメディアの中で、もっとも中心となるメディアを示す。 誰もがアクセスしやすく、最新情報に更新されている必要がある。 負担が少なく運用できるメディアを決定し、周知する必要がある。

    マスターとして、iPad/iPhoneでアクセスするiCloudのカレンダーとリマインダーとした。 あらゆる予定とすべきこと(TODO)をこちらに登録し、更新し続けている。

    以前、マスターであった冷蔵庫やホワイトボードの運用は止めることを周知した(冷蔵庫のカレンダーには、誕生日や記念日、運動会ぐらいは書いてあるけどね)。

  • 危機管理・時間制限

    現在、SNSやメールなどのコミュニケーションツールにおけるトラブルが多い。ゲームに熱中するあまり、学業や生活に支障を及ぼす話も耳にする。 親が望まないサイトへのアクセスも多いようだ。

    学校を通じて、そのような指導があるものの、設定や機能による制限も確実である(子どもに、制限した環境を用意すべきかは議論の余地があるだろう)。 機能制限(スクリーンタイム)機能によって、SNSやメールなどのコミュニケーションツールやゲームの時間を制限している。

    ウェブのコンテンツにもアクセス制限機能を設定している。ただし、この機能が有効かどうか、よくわかっていない。

使用している環境・アプリ

環境やアプリの選択基準は、自分で作った文書データと長い友達でいるためのメモを参考にしてほしい。

2019年8月15日時点において、歴史的な経緯もあり、アップル社製品(MacBook Pro×2、iPad 2018×3、iPad mini 3×1、iPhone SE×2)を使用している。Windows機や Android携帯もあるが、使っていない。

その中でも、子どもたちも親もメインで使っているのはiPadである。その経緯をメイン環境をiPadにしたよに詳しく書いたので、参照ください。

子どもが使うiPadには、頑丈そうなケースを付けたので、少し安心である。

充電ステーション Anker PowerPort6は、居間にあり、百均で買ったお皿を立てるスタンドに設置する。

本記事に関係することは、iPadiPhone標準で入っているメッセージアプリ、メール、メモ帳、カレンダー、リマインダーだけで実現できる。それぞれのアプリを iCloudのファミリーシェアを無料プランのまま使っている。Google製品スイートやMicrosoft Office製品スイートなども同等のことができるだろう。

そのほか、学習アプリやゲームアプリ、プログラミングアプリなども子どもたちに人気だ。

心配事項

  • 視力の低下が心配

    iPadに限った話ではないけれど、画面を注視する時間が長く、姿勢が悪いことも多い。 30分おきに目を休めるなど、声がけなどで対応しているものの、視力の低下が心配である。

  • 指定されたアプリが未対応

    多くのアプリがiPadで動くため、今のところ困っていない。データ処理やデータのインポートなどに不便に感じる。

おわりに

子どもには、のびのび・すくすく成長してほしいと願っている。しかしながら、日本の首都圏において、現実的に、宿題や習い事、家事などのやるべきことがあり、学校行事や学校生活をやらなくてはならない。

行事(イベント)や タスク(TODO・やるべきこと)を自主的に管理することを通じて、子どもの成長を支援している。そのため、相互の情報の共有をすすめ、自ら判断するようになってほしい。

この記事に書いたように、その目的を果たすツールのひとつとして、デジタル機器を用いている。

その結果、「勉強しなさい」「宿題やったのか」「明日の準備は何か」のような基本的な管理については、保護者から命令・指示することは減り、主体的に行動できつつある。現実的な制約の中で、遊びや、家族の会話などをのびのび楽しむ機会を持てているようだ。

これから、子どもが成長するにつれ、このようなコミュニケーションを取りながら、自主的に判断しながら行動し、その結果に対応する、この一連の能力を磨き、自在に使いこなしてほしいと願っている。

銀の弾とアジャイルについてのメモ (Agile is a Silver Bullet)

銀の弾とアジャイルについてのメモ (Agile is a Silver Bullet)
2018年10月9日

要点

  • 1986年にソフトウェアエンジニアリングについて書かれたフレデリック・P・ブルックス氏(以下、Brooks)『人月の神話』「銀の弾はない」はすごい(久しぶりに読み返した)。まじリスペクト。
  • 本質的な困難と、その攻略を通じて、アジャイル開発を理解するとスッキリする(個人的な見解です)。

はじめに

アジャイル開発は、ソフトウェアエンジニアリングにおいて迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法群の総称である。

アジャイル開発の「なぜなのか(WHY)」や「どのような問題を解こうとしているのか」を、自分なりに整理したかった。その時、Brooks『人月の神話』を改めて読んで、びっくりした。これは、すごいと。

2018年10月9日に書いたメモがある。まだまだ整理や考える余地はあるけれど、少し読めるようにして、とりあえず公開してみる。

アジャイルは、どんな問題を解いているのか

2001年に「アジャイル」と名付けられたソフトウェア開発手法のアジャイルソフトウェア開発宣言(以下、マニフェスト、もしくはアジャイルマニフェスト)が公開されている。

アジャイルソフトウェア開発宣言

私たちは、ソフトウェア開発の実践 あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 よりよい開発方法を見つけだそうとしている。 この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。

プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、

価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを 認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

マニフェストは、どのような問題を解いているのであろうか。なぜ右側のことがらに価値がおくのだろうか。その結果、導かれるアジャイルマインドセットやプラクティスの解釈や評価基準はなんであろうか。

銀の弾はない

銀の弾はない (No Silver Bullet) は、1986年に Brooksによって発表された、今(2018年)から30年以上も前だ。この論文は、広く知られていて、ソフトウェアエンジニアリングにとって大切な古典である。

狼人間は慣れ親しんでいるものを不意に恐怖に変えてしまうからだ。だから、私たちはこの狼人間を魔法のように鎮めることができる銀の弾を探し求める。

ソフトウェアエンジニアリングにおいても問題を簡単に解決できる方法やツール「銀の弾」が話題になる。しかしながら、そのような解決策は、継続的な効果がなく消えていくことが多い。本質的な問題を理解し、根気強く持続的に取り組むしかない。

困難の種類

ソフトウェアテクノロジーにおける難しさを本質的なもの偶有的なものにわけた。「難しさの本質とはソフトウェアの性質に固有な困難のことであり、偶有的難しさとは、実現するとき派生するが本来備わっているものではない困難のことである。

  • 本質的な困難: ソフトウェアは、組み合わさったコンセプトで構成されている。その同じ概念構造体が多くの異なる表現で表されるという点で抽象的である。それにもかかわらず、非常に正確で十分に詳細なものである。
  • 偶有的な困難: 実現するとき派生する本来備わっているものではない困難

ソフトウェア構築において困難な部分は、概念構造体の仕様作成とデザインおよびテストにあって、表現することやその表現に忠実かをテストすることではないと考えている。 本質的に銀の弾という特効薬がない。

つまり、「ソフトウェアは妄想の産物である(大槻氏)」にあるように、概念構造体とその操作が難しいことが本質的な困難であるといえよう。

本質的な困難における固有の性質

本質的な困難は、このような4つの性質があるとされている。

  • 複雑性: 規模の拡大は、異なる要素の数が増える。たいていの場合、その要素は互いに非線形で影響し合う。全体としての複雑性の増加は線形どころではない。本質的な複雑性と、その複雑性が非線形に増大することに由来。数学や物理学は、複雑な現象を単純化したモデルを構成…この方法でうまくいったのは、モデルで無視された複雑性が現象の本旨的な性質ではなかったからだ。複雑性が本質の場合は、この方法は使えない。
  • 同調性: インターフェースを人間の慣習や社会制度に順応させなければならない
  • 可変性: 純粋な思考の産物であってきわめて融通性に飛んでいる。慣習や媒体といった文化的マトリックスにすっかり はめ込まれている。それらは絶えず変化し続ける。
  • 不可視性: ソフトウェア実体は本質的に空間に埋め込めない。ソフトウェアの構造は、一つではなく複数の一般的な有向グラフで構成され、それらが互いに重なり合っている。

(不可視性についての「複数の一般的な有向グラフで構成され、互いに重なり合っている」だけで、深く味わえる。たとえば、ソフトウェアエンジニアで使われるUMLやモデル、さらには数学の圏論も有向グラフで構成されている。)

なお、同調性は、仕様書や要求への順応ではなく、人間の慣習や社会制度である人間の慣習や社会制度である。この表現は、顧客にとっての価値と解釈することに違和感を感じない。

本質的な困難への攻略

見込みのあるソフトウェア問題の本質を衝く攻略として紹介されているものとして、1. 購入対自主製作、 2. 要件の洗練と迅速プロトタイピング、3. 漸増的開発(ソフトウェアを構築ではなく、育成する)、 4. 偉大なデザイナーが紹介されている。

攻略 困難 攻略の説明
要件の洗練と迅速プロトタイピング もっとも困難な部分は、何を構築するのかを的確に決定すること プロトタイプと製品の開発および仕様作成を反復しながら進めること
漸増的開発(ソフトウェアを構築ではなく、育成する) 私たちの構築する概念構造体が複雑すぎて、前もって的確に指定することができず、複雑すぎて欠陥なしに構築することができない (生き物の複雑さを参照して) そのソフトウェアシステムも漸増的開発によって育成されるべき。複雑な実体を育成できることがわかった

両方ともに、アジャイル開発のコンセプトと本質的に同一であろう。本質的な問題(複雑性、同調性、可変性、不可視性)に対して、局所化と探索によって回避するアプローチ と理解できる。

世界観(マインドセットや文化)の違い

世界観や価値観が異なっていることから、アプローチの違いが生み出される。マインドセットや文化と呼ばれることもある。あくまで私の解釈で哲学や思想を背景にこれらを雑に分類してみる(これらの世界観の比較は、たくさんの引用文献と相当に長いリストになり、かつ、それぞれの丁寧にマッピングする必要がある。しかしながら、ここでは大胆に捨象している)。

世界観 ウォーターフォール アジャイル
科学アプローチ いわゆる古典的科学  いわゆるシステム科学・生物学的アプローチ
全体と部分 全体は部分の集合によって説明可能  全体と部分は異なる性質を持つ
認識 変化しない 変化する
分離・分類可能性 分離可能  分離不可能・分類困難
事実・真理 事実・真理が自分たちの外にある  事実・真理は関係の中での解釈にすぎない
デザイン 機能  意味
コミュニケーション形態 一方向  双方向

今までは、全体を認識できると前提を置いていたため、その全体を分離することによって局所化していたが、全体が説明できないことがわかったため、その主観的な関心に対して、相互にコミュニケーションを行いながら探索する世界観へ移行している。

銀の弾になるためのアジャイル開発

Brooksの『銀の弾はない』『人月の神話』は、1986年に公開されている。本人を含むさまざまな人が、さまざまなタイミングでレビューしている。

「要件の洗練と迅速プロトタイピング」や「漸増的開発」、「偉大なデザイナー」といい、アジャイルと深く関連する攻略だ。2001年にアジャイルマニフェストを作ったメンバー全員は、間違いなく読んでいるはずだ。

Brooks『銀の弾はない』が、アジャイルの源流のひとつか、少なくとも関連している と私は思った(時間と興味があったら後で調べる)。

ウォーターフォール開発とアジャイル開発の主たるアプローチ

このメモでは、システム開発標準のV字型モデルのような、要件定義書や仕様書をあらかじめ完全にモレなく書くことを目指すスタイルをウォーターフォール開発と書いている。ウォーターフォール開発に近いアジャイル開発もあるし、ウォーターフォール開発でもアジャイルのスタイルを取り入れていることも多いため、厳密な分離は難しい。そのため「いわゆる」と雑な分類になっている。

いわゆるウォーターフォール開発とアジャイル開発の主たるアプローチを比べてみよう。

アプローチ 局所化 コミュニケーション
ウォーターフォール 領域の分割+統治 完全な文書
アジャイル 価値の中心+迅速なフィードバックによる探索 双方向のやりとり(主体的・対話的で深い学び)

つまり、アジャイルマニフェストにおいて「変化への対応」は、同調性や可変性への対応への主張ともとらえられる。また、いわゆるウォーターフォール開発でもうまくいくためにやっていることも評価できるだろう。

「なぜなのか」の解釈を加えたアジャイルマニフェスト

本質的な困難を通じて、アジャイルマニフェストに追加してみた。元になっている文章は、イタリック(斜体)で表記している:

ソフトウェアエンジニアリングが持つ本質的な困難を攻略するため、よりよい開発方法を見つけだそうとしている。

  • 不可視性: 重なり合っている複数の一般的な有向グラフで構成された概念構造体は、空間に埋め込めず見ることはできないため、プロセスやツールよりも個人と対話に価値を置く。
  • 同調性: インターフェースを人間の慣習や社会制度との順応(顧客から見た品質)を調べるため、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアに価値を置く。
  • 複雑性: 本質的に複雑なソフトウェアに対して、相互のコミュニケーションを通じて攻略するため、契約交渉よりも顧客との協調に価値を置く。
  • 可変性: 慣習や媒体といった変化する文化的マトリックスに はめ込められているため、計画に従うことよりも変化への対応に価値を置く。

「なぜなのか」の解釈を加えたアジャイル開発の原則

銀の弾にある本質的な困難からみた『アジャイル宣言の背後にある原則(アジャイルの原則)』は、このように理解できるだろう:

アジャイル宣言の背後にある原則 私たちは以下の原則に従う:

  1. 人間の慣習や社会制度に順応する同調性を向上させるため、顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
  2. 組み込まれている文化的マトリックスは固定ではない(可変性がある)ため、要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。変化を味方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。
  3. リリースして同調性を確認しつつ可変性を確保するため、動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。
  4. 組み合わさった概念構造体の不可視性を攻略するため、コミュニケーションを密にします。ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。
  5. 不可視性を攻略するため 健康的で効果的なコミュニケーションを用いるので、意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。
  6. 組み合わさった概念構造体によって生み出される複雑性を、ノンバーバル(非言語)を含めたコミュニケーションによって攻略するため、情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法はフェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
  7. リリースしたソフトウェアと社会との同調性を計測するため、動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
  8. 本質的な困難を回避する特効薬(銀の弾)などなく、反復しながら育成する必要があるため、アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。
  9. 本質的な困難を攻略するための土台を作り、価値を担保するため、技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機敏さを高めます。
  10. 複雑性を攻略するための心がけとして、シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
  11. 組み合わさったコンセプトで構成される概念構造体を重ね合わせ、統合していくプロセスが含まれる(複雑性を用いた同調性の獲得)ため、最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出されます。
  12. 同調性を生み出す可変性を調整するため、チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。

本質的な問題(複雑性、同調性、可変性、不可視性)に対して、局所化と探索によって攻略するアプローチ として、とても良くできている。

本質的な困難の攻略を支援する道具たち

コミュニケーションを支援する環境・技術(例)

双方向のコミュニケーションを実現するために、このようなことが言われている(例)。

  • 心理的安全による支援
  • 主体性の獲得による実現
  • 組織構造による支援(ティール組織やホラクラシー組織)

アジャイル開発のプラクティスが支援する仕組み(例)

アジャイル開発のプラクティスは、本質的な困難をどのように攻略しようとしているのか、の観点を加えると使いどころがより明確になるのではないだろうか。

  • スプリント計画・スプリントレビュー
    コミュニケーションによって価値の探求と探索を実現するものとして有効に活用する。
  • プロダクトオーナー
    外に真実があるのではなく、コミュニケーションの中で価値がわかる。それを実現するため「オーナー」は、システムの中に入って主体性の獲得を目的とする有効なプラクティス名である。
  • 「完了(DONE)」の定義
    領域を分割しているわけではないため、それぞれの行動について、その都度の領域を決める必要がある。

アジャイル開発(プラクティスのセット)は、うまく行くための支援するノウハウが詰まっているため、有効に使おう。ただし、アジャイル開発をやることを目的にしてしまうと、本末転倒になりがちである。アジャイルである(be-agile)ようにしよう。

おわりに

本質的な困難へのアプローチ、という観点でアジャイルマニフェストとその原則やプラクティスを整理すると、アジャイル開発の「なぜなのか(WHY)」や目的がすっきり理解できた。

アジャイル開発も含むソフトウェアエンジニアリングは、たくさんの経験や知見を通じて進化している。そのため、1986年の『銀の弾はない』の議論で止まることがいいわけではない。さまざまな知見や経験を通じて、さらなる進化が大切である。

病気治療の第一ステップは、悪霊信仰を細菌説によって生理学的理論に置き換えることだった。このステップこそ希望の始まりであり、すべての魔法のような解決策の夢を打ち砕いた。
医療従事者は、進歩は段階を追いながら多大な努力を払って遂げるもので、健康回復には持続的で根気強い介護がなされなければならないと教え込まれた。今日のソフトウェアエンジニアリングにおいても、それは変わらない。

アジャイルは銀の弾である、少なくともポテンシャルはある、と言えるかもしれない。ただし、特効薬や弾ではなく、じっくり効果を発揮していくのでやっぱり銀の弾ではない、とも言えるかもしれない。

とりあえず、今日のところはここまで。
おいしいものを食べようよ。

参考資料

  • Brooks, Frederick P., (1975). The Mythical Man-Month. Addison-Wesley. ISBN 0-201-00650-2.
  • Brooks, Frederick P., (1986). “No Silver Bullet — Essence and Accident in Software Engineering”. Proceedings of the IFIP Tenth World Computing Conference: 1069–1076.
  • フレデリック・P・ブルックス Jr.、滝沢徹 (訳) 、牧野祐子 (訳) 、宮澤昇 (訳) 『人月の神話 狼人間を撃つ銀の弾はない (20周年記念増訂版、新装版)』 ピアソン・エデュケーション、2002年。ISBN 978-4-89471-665-0

本記事における引用は、20周年記念増訂版を用いている。

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追記・コメントなど

ランニングを始めたきっかけ

ランニングを始めたきっかけを書いておきます(今は走っていません).

子どものころ走るのがとても遅くてコンプレックスを感じていました.

小学校のクラスで2番目に遅い子どもでした.中学校や高校のマラソン大会でも走りきれず歩いていて からかわれていました.ますます走るのが嫌いになり,ますます走るのが遅くなる,という循環が続いていました.

大学時代は,所持金のほぼすべてが本代に消えました.電車代や定期代も本代に消えました.そのため仕方なく実家にあった自転車(いわゆるママチャリ)で通うことにしました.雪の日は断念しましたが,嵐の日も自転車でコリコリと通っていました.

片道15kmの距離で,多摩川のサイクリングロードだったので,走りやすい道でした.ママチャリとはいえ,頑張ればそれなりにスピードは出ます.心地よく季節を感じながら楽しんでいました(=スピードを出していました).風の強い日にはロードレーサーの人たちの風除けにされるぐらいは頑張って走ってました.今思うと,ママチャリで往復30kmを全力で走ることは,とても良いトレーニングになったようです.

その後,就職し,走らない時期がありました.しかし私の影響を受けて自転車を始めた友人から逆輸入する形で自転車通勤を始めることにしました.入社の面接のとき「自転車で通勤していいか」と聞き,了解をもらいました.入社後,面接官だった部長から「まだ自転車通勤は始めないの?」と聞かれたこともあり,片道15km強の距離を自転車で通い始めました.当時は珍しかったこともあり,雑誌のアエラにも取材され紹介されたこともありました.

しかし,残業して深夜1時過ぎに帰ってくる途中,並んだ路上駐車の隙間から酔っ払いの自転車が飛び出してきました.そこは上り坂1だったので,時速40km弱までに減速していましたが,酔っ払いの自転車を回避するために空を飛びました.ビンディングペダルをつけているため,自転車と一体になったままです.空を飛びながら,自分の技術では自転車を巻き込んでの前回り受身(まえまわりうけみ)は難しいことと考え,しかたなく顔を守るため両手で地面を叩くようにして前受身(まえうけみ)を取りました.

次の日になっても右手の小指が痛いため近所の整形外科に見てもらいました.レントゲンでの診察の結果「右手の小指の骨が折れています.自転車で骨を折ったんだから自転車はダメです.しかし泳いだり走ったりするのは大丈夫です」とその医師から言われました.しかし,プールで泳ぐと水圧で骨折した手が痺れてしまって泳げません.しばらく何度か受診しましたが,小指の骨はくっつきません.仕方なく通勤路を走り始めることにしました.

ある時,実家に帰った時,私の母は,新聞を見せながら「近くのお医者さんだけど知ってる?」と聞かれました.その新聞には,私の通っていた整形外科の医院が無免許だったと書かれていました.駅前の大きな医院だったで,びっくりしました.いつになっても骨がくっつかない理由も容易に想像がつきました.

ただ,通勤として毎日のように片道15kmを走ると,それなりにランニングが得意になってきました.つまり:

私がランニングを始めたきっかけは,無免許医師に診断されたからです.

村上春樹氏は 明治神宮野球場プロ野球開幕戦、外野席の芝生に寝そべり、ビールを飲みながら観戦中に小説を書くことを思い立つ 2 みたいに,人生を変えるようなきっかけは,どこにあるかわからないものです.

このことから学べることは,(1)交通事故には気をつけましょう,(2)世の中何がきっかけになるかわからないね,ということぐらいでしょうか.それにしても人生は面白い.

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(この記事は,Google Docsの音声入力機能を用いて入力したものをベースとしています)


  1. 秋葉原末広町近くの妻恋坂です.いい名前ですね

  2. https://ja.wikipedia.org/wiki/村上春樹

おわりに - 子どものしかりかた (7/7)

おわりに(子どもたちへ)

元気に楽しく過ごすために,どのように子どもに接してきたのかをまとめた.

今回紹介した方法の弱点は,時間や手間がかかるようにみえるかもしれない.親の願望を一方的に伝え続けるのではなく,最初のうちは時間と労力をほんの一手間かけ,子どもの声に耳をすませ,よく観察していくだけである.しかしながら,結局のところ,長期にわたって親と子どもの願望をすり合わせながら生活を営んでいくため,すこやかな時間が最大化する.たとえ,一緒に長く過ごしたとしてもピリピリとして楽しくない時間が多ければ,残念ながら喜ばしい人生とはいえないだろう.いろいろな楽しい会話が増えるのだ.

これが書かれた時期は,子育てで ほめることが大切である,叱るしかることや 怒るおこることも違うと言われていた.どちらの意見も子どもを子供扱いしている居心地の悪さがあり,親の学びも限定される.自分の気持ちや感情を正直に伝えお互いに成長できる関係を目指すと,子育てを通じて親自身も成長できるのは,とても喜ばしいし楽しい.

これが書かれた時代は「しかる」ことや「怒る」ことは,社会的なリスクが伴うようになり,「しかる」ことが少なくなったきたように思う.実際,この記事でも「ゼロを目指そう」と書いた.そのような時代背景のなか,むしろ「(適切に)しかること」が大切になってくるのかもしれない.しかる(怒る)ことは,人間の持つ感情のひとつである.心地よくない感情ではあるが,もし欠如するとバランスが取れなくなり「草食化」や「停滞」などの言葉が連想される社会的な問題になってくるだろう.

これから,どのような時代になるのかわからない.どのような時代になっても,親子や夫婦,家族や友人との関係は重要であり続けながら,その文化や時代が大きく変わってきた.そのような中で,どのように文化や時代における価値観を大切にするのかを考えていくようになるだろう.逆に,より複雑で変化するため,すべてを把握することが困難になっているかもしれない.そのようなときに「よりどころ」のひとつとして読んでもらうのもうれしい.さらには,親を乗り越えていくための礎となるのなら,もっとうれしい.

これからも,すこやかに楽しくまいりましょう.

関連記事

謝辞

  • いつも一緒にいてくれる子どもたちと家族に感謝する.毎日,楽しいよ.
  • このように私を育ててくれた両親とその両親たちの連鎖に感謝する.おかげで私はここにいる.
  • 友人たちに感謝する.子育てに向かい合っている友人も,仕事を頑張っている友人もいる.いつもありがとう.

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これは最後の記事です.

記事一覧

  1. はじめに - 子どものしかりかた (1/7)
  2. 子育てとしかることと怒ること(定義) - 子どものしかりかた (2/7)
  3. 子どもは しかって強く育てるのか,ほめて伸ばすのか,子育ての心がけ(欺瞞と正直) - 子どものしかりかた (3/7)
  4. どのぐらいしかるのか(頻度と度合い) - 子どものしかりかた (4/7)
  5. 子どもが自分で行動するために判断基準を作ろう - 子どものしかりかた (5/7)
  6. なぜしかるのか,どのようにしかるのか - 子どものしかりかた (6/7)
  7. おわりに - 子どものしかりかた (7/7)

読んでくださり,ありがとうございました.よろしければシェアや いいねをお願いします.

なぜしかるのか,どのようにしかるのか - 子どものしかりかた (6/7)

なぜしかるのか(期待と連鎖)

親自身の持つ期待があるから,しかる(おこる)気持ちになる.その期待は,自分の親から引き継ぎ,子どもへと連鎖していく. 何をしかっているのか(伝えているのか)自覚しているか

期待しすぎると束縛になる. 親は,子どもに成長して欲しいと願う反面「素直でいい子でいてほしい」と願う気持ちもある.この「いい子でいてほしい」願いの最たるものは「赤ちゃんのままでいて欲しい」と親は願っていてしまう.「子どもを守りたい」「子どもが好きである」のような親の期待は強すぎると過度の束縛になってしまう.たとえば,箸の上げ下ろしまで細かいことまで注文をつけ,のびのびとさせられない.異様なまでにベタベタしてしまう子離れができない状態もある.家族や社会においてある程度の束縛はあるが,程度が強すぎると副作用がでてくる.

意識しにくい親自身の期待に応じた反応を返している. 子どもと触れ合う中で,親自身が何を期待しているのかがわからないことが多い.多くの場合,親自身がそれに気がつくと鳥肌が立つように驚くし,場合によっては怒り出す人さえいる.たとえば,東京の満員電車の中で,静かにしていれば褒めるし,うるさくしていればしかるのは,静かにし,他人に迷惑をかけないように期待していることになる.そのような親自身の行動があった場合,なぜそのように考えているのかを掘り下げてもわからないことが多い.そして,その期待は絶対的なものではなく,親自身が育ってきた文化や状況に応じた期待をしていることに気づくと楽になる.人は,その期待に応じた反応を返している.

期待が自覚しにくいので無理難題を押し付けてしまいがちだ. 良い学校や会社に入ってほしい,子どもには幸せになってほしい,いい子になって欲しい,逆に何も期待したくないという,いろいろな期待がある.その期待は親自身では自覚しにくいため,無理難題を押し付けてしまう傾向がある.

親自身の反応に着目する必要がある. 自分自身のしかろう・怒ろうと思うことの背景には,どのような期待があるのか,それは子どもにあっているのかに気づかなければならない.どのような期待なのか,それは子どもにあっているのかをよく吟味する必要がある.

自分が子どもだった頃を思い出そう(世代を超えた連鎖) 自分が子どもだった時を思い返してみよう.いやだったことはなんだろうか.意味のないことはなんだろうか.親自身が子どもの時にされてきたことを,子どもに期待してしまうことが多い.この期待が望まれない時は,子どもに連鎖させないようにしよう.

この連鎖は,無意識で自分自身に染み付いているため,なかなか切り離せない.十年以上かかっても治りにくいため,あきらめず時間をかけてじっくりと取り組んでいこう.

大人であれ,子どもであれ,人は周りの期待に答えようとする(=影響を受ける)ため,大人扱いすると大人として振る舞う.子供扱いすると子どもとして振る舞う.

しかり方のポイント

効果的にしかるため,しかり方のポイントをまとめた.

  1. 親(両親,祖父母,先生など指導する関係者を含む)で協力し役割分担しているか
  2. 子どもは,あらかじめ わかっているか(事前告知制による予測可能性の向上)
  3. わかりやすく具体的な内容と物語を伝えているか(説明責任)
  4. 子どもには,できない理由がある(実行できない要因はなにか)
  5. 成果がでるまで耐えることもある
  6. 子育ては本気で

親(両親,祖父母,先生など指導する関係者を含む)で協力し役割分担する

子どもと接しているのは私だけで いっぱいいっぱいだ

さまざまな家族の構成や関係があるため一概には言えないとはいえ,関係する大人で子どもとの関係について話し合い役割分担すると楽になる.

  • たとえば,両親が一緒にいる時は,両方で同じ口調でしからないように取り決めている.父親が激しい口調でしかった場合は,母親が優しく受け止める,のような取り決めをしている.たとえば,父親が激しい口調でしかったが,違和感を感じた母親から「なぜしかったのか」指摘してと相互理解をしよう.もし納得できるなようであれば,噛み砕いて母親が説明するし,しかったことがよくなかった時は父親が謝る.
  • たとえば,母親は,いじめられないよう細かく子どもに指摘していた時に,それを聞いていた父親がその内容に矛盾があり子どもが困っていることを指摘した.その結果,子どもはすっきりとし母親が細かく指摘することは少なくなった.
  • 祖父母と同居している時は,祖父母との孫との関係性を見て,祖父母に指摘しつつも,その行動を想定した行動するなどコントロールしきれない中で最善を尽くそう.

このように親が協力し役割分担することで一貫性とバランスが取れた状態を目指している.

あらかじめ伝えておく(事前告知制による予測可能性の向上)

気が付いた時に しかると,のびのびとあそべない

突然,子どもが怒られると,びっくりしてしまうし,親の顔色をうかがう能力が長けてしまう.顔色を伺うことは大切な能力であるが,あまり徹底すると,のびのびと遊べなくなってしまう.

それゆえ,あらかじめ注意事項を伝えておく. それだけ気をつけていれば,親の目を気にせず のびのびと遊べるし,危険なことを避けられるので親も安心していられる.事前に告知することは,カンファレンスや研修の時,講師は,あらかじめ会場についての注意事項とスケジュールを伝えることに似ている.

たとえば,初めての公園や遊び場についた時は,このような指摘事項を伝える:

  1. 安全と健康に関する注意事項:「公園の外にある道路は車が多いから,公園の外に出る時は教えてほしい」
  2. スケジュール/集合時間:「寒くなる16時ごろになったら帰ろう.ここに集まってね.」
  3. そのほか気になったこと:「あそこの木は面白そうだね〜」
  4. 質問事項:「質問,何かある?気になることがあったら,その時でいいから教えてね」

この場合,道路に飛び出したなどの場合はしかることになるし,16時を過ぎて遊びたい時は親に交渉する.

もし指摘事項をあらかじめ伝えていなければ,親が「(指摘がモレていたことを)ごめんなさい」と謝る. これは,ダブルバインド1のような矛盾したコミュニケーションを構造的に排除する効果もある.このようにあらかじめ伝えておくことによって.子どもは親の行動が予測可能になってくる.

わかりやすく具体的な内容と物語を伝えよう(説明責任)

何度でもしかる必要があるのは,子どもは理解していない

親からの指摘が「きちんとしなさい」「ちゃんとしなさい」「もっと頑張れ」のような内容では,子どもはわからない.何が「きちんと」「ちゃんと」なのかを噛み砕いて話そう.たとえば,朝,学校に行く前に「ちゃんと用意しなさい」ではなく「歯磨きをして,ハンカチとティッシュを持つ.(冬は)上着を着る」のように噛み砕くとよい.宿題やお稽古事があるときはタスクリストを用意しておく2

習慣づけする前には,子どもと共有できる物語があると面白くなる.ちょっと前だと「夜,寝ないとお化けがきて,足裏をペロペロ舐めるから背を伸びなくなるよ(子どもは,成長を阻止する要因のことを教えた)」や「バイキンマンは,手洗い うがいが嫌いだ,バイキンマンをやっつけよう」などのように,楽しみながら伝えよう.

もし交通ルールのように複数の指摘事項があるときは,交通教室(小学校でやってくれる)を参考にするなどの方法が取れる.

子どもにって怒られることは影響が大きいため,親自身は子どもが納得し理解するまで説明する責任がある. 暗黙的な価値観でしかることが多く,子どもに説明することは困難なことが多い.子どもに説明できるよう少しずつトレーニングしていく必要がある3.しかっている内容が妥当であるのか,子どもと合意できることが望ましい.

できない理由を探ろう

何度しかっても,そのことをやってくれない

できない子ども: 家族で一緒に外出するとき,用意や準備をするように指摘されても,ギリギリまで手をつけない子どもがいた.ギリギリになっても準備をせずに何度も指摘されている.繰り返し言われるので「やれやれ」という諦めたような表情をして準備していた.簡単なことを何度も言われてもできなかった.

できない理由がある: よくよく観察して見ると,行動が効率的で早めに準備できている.とても準備が早いため,ずーっと玄関で待ってしまうことがわかった.つまり,待っているのは子どもで,親の準備が遅かったのだ.

このように子どしかには,指摘された内容を実行したくない理由があるのだ.その理由を取り除かないで,いくら厳しくして繰り返ししかっても全く意味がない.むしろ子どもの不信感を育ててしまう.

なぜしかられたことをしないのか,一緒に理由を考えてみよう. 人生経験の豊富な親が,何が悪いのかが理解しても実行できない理由を子どもと一緒に考えてみる.その環境を観察し気持ちを理解してみることは,きっかけになるだろう

押し忍ぶ時期もある

何十年もかけて会得する稽古ごとや修行のように,言葉で説明できないこともある. 会得した時に,その感覚や状態には言葉が付いているものの,会得しない状態では理解ができないからである.

成果が出るまで時間がかかるものだ. たとえば,算数や英語,習字などの勉強や,空手や能楽など使う技術はなんども繰り返して身につける必要がある.体が覚え無意識にできるようになるまで一定期間の時間が必要なものもある.

押忍の精神も必要である. その場合,自我を捨て我慢をする場面があることも理解してもらう(うちでは「ここは,押忍だよ」のように話している).

ただし,根性論や精神論になってしまう効率的ではない状況もありえる.あくまで信頼された経験のある人であるか,安全や健康などが担保されることなど,十分に見極めることを忘れてはならない.

しかる(怒る)時は本気で怒る

中途半端ではなく,本気で怒ろう. むろん安全にね.

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次の記事は おわりに - 子どものしかりかた (7/7) だよ.

記事一覧

  1. はじめに - 子どものしかりかた (1/7)
  2. 子育てとしかることと怒ること(定義) - 子どものしかりかた (2/7)
  3. 子どもは しかって強く育てるのか,ほめて伸ばすのか,子育ての心がけ(欺瞞と正直) - 子どものしかりかた (3/7)
  4. どのぐらいしかるのか(頻度と度合い) - 子どものしかりかた (4/7)
  5. 子どもが自分で行動するために判断基準を作ろう - 子どものしかりかた (5/7)
  6. なぜしかるのか,どのようにしかるのか - 子どものしかりかた (6/7)
  7. おわりに - 子どものしかりかた (7/7)

読んでくださり,ありがとうございました.よろしければシェアや いいねをお願いします.


  1. ダブルバインドは,チームの育て方(6):ダブルバインドとの戦い - ari’s world を参照してほしい.

  2. プロジェクト手法を参考にしたタスク管理は,とてもよく動いているため,いつか記事に書く.

  3. 子どもに説明する能力を向上させることは,いつか書きたい.場合によって,こちらも興味があれば,ワークショップや研修の実施も検討したい.