「そのに*1」からの続きです。
トライアスロンをしているけど、ほとんど歩いていたトライアスロンのランニング。その後、現在でも続いているランニング強化年間に突入します。なぜ走り始めて、ランニング強化をしているのか、です。
それは自転車事故から始まった
友人から誘われて初めた自転車。自転車通勤を快適に続けていました。
ある日のことです。深夜の仕事が終わった後、MTB で帰宅している途中のことでした。連なっている縦列駐車車両の間から酔っ払い自転車が飛び出してきました。フルブレーキング。自転車はジャックナイフ状態(ウイリーの逆で後輪が浮き上がる)から前転しました。自分のペダルは、スキーのビンディングのようにロックされています。空を飛んでいる間、ペダルをリリースしてでんぐり返しの「前回り受身」をするか、そのまま「前受身」をするか悩みました。リリースが間に合わないと困るので、でんぐり返しをしないで前受身をすることにしました。衝撃を手でうけるものの足らずに口も打ちました。事故の現場は上り坂*2だったので速度が落ち、時速 40 キロぐらいだったのが、せめての救いでした。
右手小指の骨折
どうも手が痛いので病院にいってシップをもらおうと思いました。医師が言うには「骨折しているかも」というのでレントゲンを撮ったところ、右手小指が骨折していました。
医師「自転車に乗ってはだめだよ」
自分「水泳とランニングは?」
医師「いいよ」
ということで、泳いで見ましたが、手がしびれて泳げません。通勤自転車がドクターストップになったので走って通勤しかなくなりました。
通勤ラン開始
往復を考えていたのですが、汗をかいたりするので帰りだけ走って帰るようにしました。最初は 5km も、いや 1km も走れない。以前、書いたように「子供の頃から限りなくトラウマに近いほど苦手で嫌いなランニング」です。なので、15km から 16km の距離を数時間かけて走り、いや「とぼとぼ歩き」しました。その間のラーメン屋やレストランのにおいがたまらなくつらかったですね。しかし、数時間はかかるものの毎日どうにか家にたどり着きます。1ヶ月もするとどうにか歩かずに帰れるようになりました。これが今でも続いている帰宅ランのはじまりです。
しかし、医師は……。
クリニックにしばらく通いましたが、ぜんぜん骨がつながる気配なし。そんな数ヵ月後、実家に顔を出しました。
母「(自分が住んでいるところの近くにある)お医者さんが新聞に出てたよ」
自分「へー、どんな?」
母「ええっとね、無免許なんだって」
自分「そーなんだ、そんな事件もあるんだ」
母、切抜きを見せる
自分「がーん、自分が通っていたクリニック!」
自分は無免許医師に通っていたようです。怪しい雰囲気はなく、お医者さんは二人、看護婦さんも10人ぐらいいる中規模のクリニックです。近所の駅前で建物もきれいでした。現在は、居酒屋さんになってしまいました。今でも骨がつながっているかは不明です(笑)。
おまけ
大雨の後、隅田川にお住まいの方々がどーなっているのかときょろきょろしていたら、ガードレールに突っ込んだことがあります。その結果、鎖骨が折れ肩があがりませんでした。しかし、翌週のランニングキャンプや翌々週のトライアスロン大会に参加しました。不思議なことにそのときのトライアスロンのスイムで遅いながらも自分なりのベストを刻みました*3。
初めてのフルマラソン
15km 走れるのだったら 42km も走れるだろうと思い、走り出してすぐにフルマラソンの大会にエントリしました。あまりよくわかっていなかったので渡良瀬遊水地という大会を選びました。走り出して三ヶ月もたっていないころ出走しました。そもそもはじめてのマラソンですし、ほとんど練習方法もわかりませんでした。運動できる格好も自転車用しかなかったので自転車用ウエアで参加です。そもそも練習不足というか練習すらしていない状況でした。
大会は、走り出して途中 30km 地点で砂利道で足をくじき歩くこともつらくなりました。殺風景な風景は心細く涙がでそうになります。足を引きずりながらどうにかフィニッシュ。そのときのMC「お帰りなさい」がどんなに暖かかったか。5時間58分でした……。
ランニング目標タイム!
走り出して1年もたたないころ 仕事先の付き合いで NAHA マラソンに参加しました*5。ベスト30分以上更新の3時間半でした。フィニッシュ後、別の地域から参加している主婦である走る仲間*6に会いました。喜びながら結果が三時間半だったと伝えると、、、
友人「どうした?体調悪かったの?」
自分「(あれ?)いや、ベストなんだけど……(ごにょごにょ)。」
友人「目標は?」
自分「(何も考えていなかったが、一応……)サブスリー*7ぐらいは……。」
友人「そんなんじゃだめじゃん。2時間45分にしなさいよ。しかも数年以内にね。」
自分「え?……わかりました。数年以内はわからないけど、タイムは切ります!!」
と、その主婦の方とフルマラソンで2時間45分を切ることを約束しました。それが、今でも自分の目標でありランニング強化を続けている理由です。
ランニングは気持ちいい。
走るきっかけを与えてくれたことと今の自分があることに対して、骨折と無免許医師に感謝です。はるかに高い目標を作ってくれた、強豪主婦ランナーに対しても心から感謝です。
初アイアンマンなどは「そのよん」で……。