ゴールデンウィークが始まった4月30日に、子どもたちと話したメモである。実は、まったく別の話題だったのだけれど、なぜかこんな話になってしまった。中学生の子どもたちとの対話(話し合い・学び合い)なので、あらかじめ想定できない。
もちろん「この日に話した内容」を記録したメモなので、 これから変わっていくし、 普遍的でもないし正しくもない。「こんな話もあるんだね〜」とあくまで参考にしてほしい。これから 恋や恋愛、結婚をするかもしれないし、しないかもしれない、よくわからない。
たしか、こんな感じの話だった:
- 根拠とする前提
- 「今、ここ」だけの話
- 他人は変えられない
- 親からの影響が大きい
- 相手の選び方
- 健全なコミュニケーションが取れること
- 他人を尊重・尊敬できる人であること
- 悩んだときは、親を参考にすること
- 二人でやっていくこと
- 多様性(違った意見)を尊重すること
- 「心」「感情」を大切にし、関係を育てること
- (扶養できるまで)子どもは作らないこと
- これから
根拠とする前提
- 普遍性はない
- 人は変えられない
- 親からの影響が大きい
「今、ここ」だけの話
もしここが中東やアフリカだったらまた違う考えだろうし、 今が奈良時代や室町時代だったらまた違うだろう。同じ日本でも、地域や家庭、個人によって違うだろう。
あくまで今ここで、の話である。これから、自分で、よく見て、感じて、決めてほしい。
他人は変えられない
浮気や不倫、ギャンブルやお酒、嘘をつくこと、などの癖や習慣を変えるのは困難である。 専門家とじっくりと治療するように変化していくものである。
自分が変わるだけでも大変なのに、ましてや他人を変える、なんて、今のあなたには現実的にはできない。自分が受け入れられるかどうか だけである。たいていの場合、気になっていることは、だんだん大きくなる。
お互い自分の心を大切にして、関係が続くことが一番である。
(いろいろな具体例については省略)
親からの影響が大きい
ある子の話によると、性格の99%は親から受け継ぐので、その人だけの個性は1%らしい。
程度の差があれど、遺伝は親からだし、養育する親が環境を用意するので、程度の差があれど、親の影響を受けるというのは一般的に妥当だろう。
親や、結婚相手、付き合っている相手は、長い期間に渡ってコミュニケーションしているから、影響を受ける。
(いろいろな具体例については省略)
相手の選び方
では、相手として、どんな人を選ぶのか話し合っていこう。
- 健全なコミュニケーション
- 相互の尊重・尊敬
- 親を見る
これは、相手に望むことだけでなく、自分も心がけていくことだ。
(メタ認知にも話題が進んだが、ある年の研究・実践テーマだったので、省略)
健全なコミュニケーションが取れること
いつもの時と、特別なときに、見ていこう。
健全なコミュニケーションは、簡単なやりとりから始まる。いつもの挨拶、いつもの返事となる。健全なあいさつや返事は、お互いに良い関係を作る第一歩となる。
さらには、一緒にいると、いざということ、トラブルは発生する、必ず。トラブルが発生した時に、主体的に解決していけるか、力を合わせて話し合っていけるか、一緒に歩んでいけるか、は、とても大切な判断基準となる。
他人を尊重・尊敬できる人であること
相手を尊重や尊敬せず、怒鳴りつけたり、支配する、相手の自由を奪う人は、世の中には多い。そのような態度では、お互いに成長していくことは、なかなか難しいし、支配と隷属の関係になってしまう。
特に、他人を救おう、治してやろう、という態度は、支配と隷属を生み出しやすい。
もし、支配と隷属の関係になりそうなときは、悪人になる(悪いことをする doing ではなく、悪人になる being)と楽になるよ。
お互いに尊重・尊敬して、一緒に歩んでいこう。
悩んだときは、親を参考にすること
たいての場合、相手は、その親のようになるか、親とは反対になることが多いかもしれない。いずれにしても根本的な視点は似ているよ。
相手を選ぶときに、その相手の「親」は参考になる。
相手も、私たち親を参考にする機会がある。たとえば、彼氏や彼女は、こそこそしないで、親(私たち)に紹介できるようにしよう。
二人でやっていくこと
- 多様であること
- 心に耳をすませ、関係を育てること
- 扶養できるまで、子どもは作らないこと
多様性(違った意見)を尊重すること
周りの人、相手は、異なった遺伝であり、異なった環境で育っている。
自分の中にでも、いろいろな意見があるので、異なった意見が存在するのは当たり前である。
耳を傾け、まずは受け取ってみよう。
(ただし、暴力的・支配的な相手と距離を置くのも一つの手である)
「心」「感情」を大切にし、関係を育てること
自分の「心」や「感情」を無視していると、だんだんわからなくなってしまう。「心」に耳を澄ませてみよう。難しいときは、日記をつけてみよう。
真の愛があって、それを手に入れれば、幸せになれる、とは思っていない。むしろ、出会ったご縁を育んでいく、育み続ける、その営為に価値を置いている。
心を大切にしながら、二人や家族の関係を構築し続ける努力をしよう。
(扶養できるまで)子どもは作らないこと
今、話している子どもは、中学生である。身体的に子どもを作れるようになってきている。
子どもを育てるのって、半端なく大変だ。生命に責任を持って、18年や20年かけて育てる、ということだから、大人になり、扶養できるようになってから子どもを作ろう。
生まれた子どもの自由を侵害してしまう。
これから
他人としての親が見ている視点を、子どもに伝えることは、面白い経験だった。
そして、主体性に行動するための具体的な判断基準 - コントロール - ari's worldに書いた通り、自分がコントロールできることに集中してほしい。
これから、成長し成人する中で、一緒に歩んだり、たまには一人で歩んでいくだろう。 そんな時に、参考にしたり、参考にしなかったりして欲しい。
幸あらんことを。
父より