子ども達が寝るときは、絵本を読んだり、ちょっとしたお話をする。
前回の話しで、カレーパンシールの存在を知ったアンパンマン。 安心のシールはアンパンマン、おいしさのシールはカレーパンマンであった。 今日は、その続きだ。
食パンマンが、みんなのシールを配っていることがわかった。 みんなのシールは、食べにきた人がおいしいと70点以上をつけたお店に貼っているそうなのだ。 みんなのシールは、食パンマンの顔が描いてある。
カレーパンマンが言い出した。
カレーパンマン「シールを貼り出したのは、オレが最初にやったんだ」
食パンマン「おれは、いつも白くて、悪いことは何もやっていない」
カレーパン「なんだよ、いつもいい子ぶりやがって、味だって薄いくせに」
食パンマン「何も入っていないから、いろいろな料理にも合うんだ、カレーパンなんておなかはドロドロしているじゃないか。」
アンパンマン「みんな仲良くしようよ」
カレーパンマン「うちは 500円でやってる、アンパンマンは300円にしやがって」
アンパンマン「いろいろお金が掛かるんだよ(必要経費)、世の中のためだ」
けんかになってしまいました。
ここで問題「誰が悪いのかな?」 誰も悪くないよね。 けど、自分が正しいと言い出しちゃうと、けんかになるんだ。 でも、みんな、自分が正しいと思っている。難しいよね。 「正しい」とは、何かを考えてみる必要があるね。
ジャムおじさんがやってきた。
ジャムおじさん「みんなどうしたんだ」
みんなは、ジャムおじさんに話しをしました。
ジャムおじさん「わかった、では、お店には、ひとり一つの星のシールを貼るのはどうだろう。三枚そろえば、最高だよね」
みんなは、ジャムおじさんに、お店一軒につき100円をあげることにした。
こうして、三人は力を合わせ、町の安全を守ることにした。 これが、トリプルパンチならぬ、トリプルスターのできあがりだ。 これで、バイキンにやられにくくなった。 お店の人も、千円払えば三人がやってくるので便利だった。
このあと、どんな話をしたの?
「正しい」ということは、どんなことか、もう一度考えてみよう。 「正しさの正しさ」だよね。 お友達にも、いろいろな考えの人がいるよね。 けれど、相手の正しさを知らないと、いつまで経ってもけんかしたままだよね。 今、そんなことでケンカしている国もあるぐらいだ。
アンパンマンは、「世の中のためだ」と言っているけど、自分のためかな、世の中のためかな。両方だよね?けど、自分が正しいと言うときに使う言い方だ。
もうひとつ、三人は力を合わせて町の安全を守ることにした、って書いたけど、お店の人は喜んでいるのかな。 今日の話しには、お店の人の話しを聞いていないよね。 だから、ちょっと怖いなって思うんだ。
今日の一日は、どうだったかな。 おやすみなさい。
アンパンマン、ありがとう。
アンパンマンは、みんなの味方だ。 おなかを減らした友達を助けるときは、自分の顔を傷つける。 今回も、アンパンマンに助けてもらった。 ありがとう。