子どもが小学生に入学するとき、親に発生する葛藤があり、それを「(小学)一年生の壁」と呼ぶ。「一年生の壁」で検索すると、他に悩んでいる人もいるようだ。私の「一年生の壁」を「制約条件の理論 (Theory of Constraints:TOC)」の「クラウド(対立解消図)」で表現した。
みなさまからのコメントや解決策などをお待ちしております。
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読み下し文である。
このような状況である。
- 子どもは3人いる(6歳, 4歳, 0歳)。
- 一番上が今年4月から小学校に入学する。
- 小学校一年生は、授業が午前中で終わる(保育園では 18時+延長可)。
- 下の2人は保育園である。
- 共働きである。
- 祖父母や地域などの定常的なサポートは期待できない。
- 両親は共に、親がいる家庭で育った。
このような状況において、より良い人生を家族と送りたい。
一方、より良い人生を家族と送るためには、優先して仕事をしたい。なぜならば、
- 生活するためのお金がいる。
- 仕事で自己実現したい。
からである。
優先して仕事をするためには、子どもを学童保育に預ける。なぜならば、学童保育に預けると、
- 仕事での成果が出しやすい。
- 職場での他の人に迷惑をかけにくい。
- 給料が減らない。
- 退職して新しい仕事や事業の開始はリスクがある。
- 帰宅後、親がいないと子どもが寂しい思いをする。
- 学童保育が楽しい子どももいる。
から、学童保育に預ける。
他方、より良い人生を家族と送るためには、子どもとの時間を持ちたい。なぜならば、
- 寂しい思いをせず、一緒に過ごす時間が必要である。
- 子どもと会える時間は、今日でおしまいかもしれない。
から、子どもとの時間を持ちたい。
子どもとの時間を持つためには、仕事時間を短縮する。なぜならば、
- 狭い場所にたくさんの児童がいる学童保育に預けなくてすむ。
- 学童保育の料金がかからずにすむ。
- 両親の精神的・肉体的な負担が少なくてすむ。
- 家事なども含めて丁寧な子どものサポートができる。
- 学童保育が嫌いな子どもがいる(何名か知っている)。
- 三年生までしかない学童保育に影響されない。
から仕事の時間を短縮する。
その結果、子どもを学童保育に預けることと、仕事時間を短縮することは対立する。
子どもを学童保育に預けることと、仕事時間を短縮することは対立することに対して、このような解決策(案)がある。
a. 解決?(ただし、新たな問題を作りそう)
- 鍵を渡して、自分で留守番できるようにする。
- 子どもを作り続け、育児休暇を続ける??
b. 妥協解(案)
- 3年生までワークバランスプログラムを利用する。
- ファミリーサポートの利用を検討する。
c. 止揚解(案)
- 夫婦でリスク分散をする(片方が転職する)。
- 祖父母と同居する?
- 子どもと一緒にいられるような仕事を考える(例:サロンやコワーキングスペース、ファミリーサポートの事業を行う)。
- アレグザンダーのパターン #9 「点在させた仕事場」