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あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

オンライン・モブ・パターン・ライティング - ポストコロナ時代の知識共有

ポストコロナ時代1において、オンライン・コミュニケーションの知識を知り、実践する重要性が増しています。その知識をパターンとして記述し、何度も再利用できるようにします。そのため、1. オンラインコミュニケーションを通じ みんなでパターンを書くことと(オンライン・モブ・パターン・ライティング 2020年4月17日ほか継続的に実施)、2. パターンを使って、オンラインコミュニケーションの整理を行いました(2020年4月30日実施)。このことを通じて、オンラインコミュニケーションパターンと、それを生み出す方法について紹介します。

この記事は緊急事態宣言 アドベントカレンダー | Chouseisanです。

状況

  • 新型コロナウイルスの流行により、緊急事態宣言が発令され、物理的な対面するようなリアルなコミュニケーションが取れません。
  • リアルなコミュニケーションがないと、知識の伝達する機会が減少してしまいます。

問題

オンラインでパターンの書き方を学びながら、自分の持っている知識や経験をパターンとして共有したい。

フォース

  • 自分の経験や知識を自分で認知し、他の人にも伝わりやすい言葉にすることは大切でありながら、難しいです。
  • 自分の経験や知識を言葉にできたとしても、その背景や目的を考えることはマレです。
  • パターンの書き方についての書籍や論文を読んでも、自分の知識をどのように書いてくのか、学ぶことは難しいです。
  • パターンは変化していくために加筆修正していきたいが、一人か二人だけで公開していくのは時間がかかりすぎて、限界があります。

解決策

それゆえ、みんなでワイワイ、パターンを書いてみよう(オンラインでモブパターンライティング)

  1. 公共の場所 https://scrapbox.io/OCP/で、ドキュメントを編集できるようにします。
  2. みんなでワイワイやりながら、パターンを作っていきます。

なお、このパターンは、共有財産としたいのでCC BY-SA 3.0のライセンスで公開しています。

結果

  • 実践者の経験や知識をパターンとして「なぜ、その行為を行ったのか」「その結果、どうなるのか」を記述できました。
  • パターンを作るときに、どこに留意し、何を目的にするのか、などの具体的なポイントを共有できました。
  • オンライン・モブ・パターン・ライティングを試すことによって、高い質に結びついていくことが期待できました。
  • オンラインでワイワイやることによって、楽しみながら深い学びへと昇華できました。

つまり、1. オンラインコミュニケーションによって、オンラインコミュニケーションについてのパターンを書く、ことと、2. オンラインコミュニケーションのパターンを使って、オンラインコミュニケーションを行う2、の二つの目的を同時に満たすことができました。

留意点

  • このオンライン・コミュニケーション・パターンは発展途上です。モブパターンライティングの後も、皆さんによってパターンが追加・改善されています。ぜひ、一緒にやりましょう(ご連絡くだされば、編集権限を付与します)。
  • このパターンライティングは、パターンのごく一部しか紹介していません。これからもいくつかのワークショップを開催していきます。 Stay Tuned.

オンラインコミュニケーションパターン

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A Language of Online Communication

オンラインコミュニケーションを円滑に行うための知恵が満載です。

謝辞

多くの方に支えられて、OCPは運営されています。

  • OCPで書いてくださった方、
  • オンライン上のコミュニティであるホワイエのパターンの部屋などで議論してくださった方、
  • これまでご指導くださった方

どうもありがとうございました。そして、最高に楽しかったです。

参考

ここで紹介したパターンやダイヤグラム、ロゴなどは Online Communication Patterns https://scrapbox.io/OCP/ で作成され、 CC BY-SA 3.0で継承されています。


  1. 新型コロナウイルスが流行したあとの意味で、ポストコロナ時代と書きました。ウィズコロナ時代 (with coronavirus コロナウイルスと共に)やアフターコロナ時代のような用語もありますが、コロナウイルスの完全な終息は不明なため、ここでは両方を含む意味として記述しました。

  2. 2020年4月17日は暗黙的に使ったため、2020年4月30日は参加者に解説しました。