ari's world

あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

ひとりでいる君へ - 自分のパフェを食べよう

ある子が、学校生活でツライ思いをしているみたいだった。

Jam の 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 (Sanctuary books)を読んでもらい、話し合った。そのあと、下に書いたようなメッセージを送った。

なお、固有名詞など具体的な情報は修正・削除してある。 子どもたちが成人したあと、読んでほしいと思い、公開する。


いろいろ話をしてくれて、ありがとう。
思ったことは「自分のパフェを食べよう」だな。

自分のパフェってなんだろう?
好きな本、部活や習い事、勉強、自然観察、、、いろいろあるね。
道徳的に悪いこと(例:他人を傷つける)は、やめてほしいけど、それ以外は自由だよ。

自分のパフェは、自分で感じ探すものだ。
お父さんやお母さんのパフェとも違うだろうし、仲の良い友達のパフェとも違うだろう。
自分の「好きだな」とか「やってみたい」という気持ちを感じ、大切にしながら、自分で探すものだ。

世界は広い。たくさんの人がいて、いろんなことがあるよ。
だから、しっかり勉強し、いろんなことを経験し、いろいろな人と出会おう。
勉強は、過去の人たちと出会うことと、いろんな経験を広げる準備とも言えるね。

おいしいパフェを探すためには、少しだけ「勇気」が必要だよ。
パフェは、誰かがくれるのを待つのではなく、自分で探すことだからね。
失敗したら家に帰って、おいしい紅茶でも飲めばいい。
勇気を持って、いってらっしゃい。

自分のパフェは、ちょっとずつ、ちょっとずつ、育てていこう。
育てながら、ちょっとずつパフェを味わおう。
自分だけのパフェだね。

他人に迷惑をかけなければ、自分のパフェを大切にしよう。
自分のパフェを守ることも必要だよ。

自分だけではない、他の人も、その人が好きなパフェがある。
自分に迷惑じゃなければ、それは尊重してあげよう。
うらんだりせず、平穏にすごそう。

自分が、自分自身が好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。
自分の好きな人が、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。
自分の嫌いな人も、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。

生きとし生きるものすべてが、好きなパフェを食べ、幸せでいられますように。

南国の魔王より


‪ 小さなパフェもおススメ。たとえば、空が青くて雲がない、風が気持ちいい、波がないプールで泳いだ、みたいな「小さな確かな幸せ(小確幸 しょうかっこう)」を見つけていくことだ。小確幸は、小説家の村上春樹さん提唱だ。探して、ちょっとずつ貯めていこう。元気になるよ。

ここで「パフェ」は比喩(ひゆ:わかりやすく説明するため、身近にある言葉を用いること)である。けど、本当のパフェも おいしいよね。クレープやアイスクリームも おいしそう。今度、食べに行こうよ。

つらい時は、自分のパフェを食べてみてね。