ari's world

あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

自動車と自転車を運転する方へ交通安全のお願い

はじめに

ある情報を目にした。「児童が道路に飛び出したところ 前方不注意と思われる車両と接触して頭を強打した」ことにより 意識不明の重体とあった。

その情報以上に詳しいことは、知らない。 その児童が意識を回復し、一日も早く学び、遊べるように心から祈っている。

さて、ここ数年、気になっていることを書きたい。

身近な交通事故

この数年、身近なところでも交通事故の話を耳にする:

  • ある5歳児が、横断歩道を歩いて渡っているとき、自動車にハネられたとのこと。親御さんによると、数メートルは飛んだらしい。精密検査の結果、大きな問題は見つからなかった。
  • ある知人が、横断歩道を自転車で横断中に、自動車に跳ねられたとのこと。本人によると、三ヶ月入院し退院したものの、頭蓋骨や骨格はズレてしまった。

歩行者として自動車にヒヤリとした経験の一部

歩いていて実際に経験や目撃し、ヒヤリとした経験がある。自宅から半径1kmぐらいの自動車は、こんな感じだ:

  • バス通りの横断歩道で 歩いて渡ろうとしたとき、40歳ぐらいの女性が運転する自動車は加速してきた。怖い思いをした。先に紹介した、歩いている5歳児が横断歩道でハネられたのと同じバス通りだった。
  • 信号のない横断歩道を渡ろうと手を挙げていても、停止をするどころか、クラクションを鳴らし、威嚇する車(ワゴン 男性運転者)さえいる。

つまり、渡っている歩行者がいても横断歩道で停止しない自動車運転者が少なからずいる。

歩行者として自転車にヒヤリとした経験の一部

  1. 自転車に乗っている小学生3・4年生ぐらいの男子2人が、細い道から大通りに無停止で大通りへ飛び出した。大通りを通行中のバイクがギリギリ停止できたため、事故にならなかった。
  2. 幼児を前後に乗せた女性が 1. と同じ道を無停止で飛び出した。タクシーは急停車した。
  3. 自転車に乗っている60歳ぐらいの女性が、大通りを歩いている子どもにぶつかりそうになった。子どもにぶつからなかったが、自転車の女性は舌打ちして迷惑そうな顔をして走り去った。
  4. 60歳ぐらいの女性が一時停止の標識を無視して安全確認をせず大通りに出たため、大通りを走っている自転車と衝突し、両方ともに転倒した。一時停止しなかった60歳ぐらいの女性が、大通りを走っていた自転車運転者(20歳代か)に怒鳴りつけていた。子連れで一部始終を見ていた私に「危ないわよね」と話しかけたので「一時停止をされなかったのは危ないですね」と言ったところ、バツの悪そうな顔をして走り去った。
  5. 高校生ぐらいの女性が自転車に乗っており、赤信号を無視して交差点に侵入したものの、青信号で通行中の子どもに気づき、停止した。
  6. 自転車に乗っている60歳以上の男性が赤信号を無視し、狭い歩道に速度を落とさず侵入したため、歩行中の子どもとぶつかりそうになった。この男性は「あぶねーなー」と言い残し走り去った。

つまり、自転車(二輪車)は、停止信号(赤信号)や一時停止でも止まらない。

これらは、私自身が半径1km以内の生活圏内においてヒヤリとした一部である。 実際には、この数十倍、いや、何百倍もの「ヒヤリ」が潜んでいるのだろう。

ヒヤリ・ハットと重大な事故

このような事象は、ヒヤリ・ハットと呼ばれる。 ヒヤリ・ハットとは、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。 (wikipediaより)

ヒヤリハット報告書の作成ガイド〜重大な事故は300のヒヤリハットに隠れている!? 〜によると ヒヤリハット=重大な事故にはつながらないアクシデント」の重要性は、“災害防止のゴッドファーザー”と呼ばれたアメリカのハーバート・ウィリアム・ハインリッヒの調査によって指摘されました。彼は5000件以上の労働災害統計学的に調べ、1件の重大な労働災害の背景には、29件の軽微な災害があり、300件の「ヒヤリハット事例」があることを突き止めました。

工場だけでなく、日常生活においても「ヒヤリ」や「ハッ」とした経験の積み重ねが、重大な事故につながる。

本文章の冒頭で紹介した重大事故は、このようなヒヤリ・ハットが背景として大量にあったのではないだろうか。

自動車と自転車の運転手へのお願い

自動車の運転手は、横断歩道を渡ろうとしている人、渡っている人がいたら、停止してください。

横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。

自転車(二輪車)の運転手は、「止まれ(一時停止)」の標識があれば、いったん停止し、安全を確認してください。赤信号は停止してください。

車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。

歩行者を保護してください。

まとめ

  • 「赤しんごう」は止まってください
  • 「止まれ」はいったん停止して安全を確認してください
  • ヘルメットをかぶってください。数千円で頭を守ることができるよ。

おわりに

深い眠りのなかで戦っていた意識不明の重体の児童は、その後、少しずつ快方にむかっていると耳にした。 一刻も早い回復を心から祈っている。

赤信号や一時停止を間違いなくやっているよ、という読者の方がほとんどだと思う。 守っていない、ごくごく一部の事象が積み重なり、このような事故が起こってしまう。

赤信号の無視や一時停止の不停止だけでなく、多くの問題があるかもしれない。 私自身が改めて意識したいと思い、特に経験して気になっていることだけをメモした。

重大な交通事故が少しでも軽微になってほしい、一件でも重大な交通事故がなくなってほしい、と心から願っている。

追記 2019年8月20日 同じ場所で事故が発生

知人の子ども(5歳児)が横断歩道を歩いて渡っているときに、車にハネられた、と、この記事で紹介した。

今日(2019年8月20日)、その横断歩行を10メートルぐらい通過したあと、すぐ後ろで自動車のスキール音(ブレーキのキキーという音)からの「ガシャ」と音と「ゴツっ」と鈍い音が響いた。車と自転車のようだ。車のボンネットが、直径50センチぐらいの大きさで凹んでいた。

見通しの良い場所だ。自転車も自動車のどちらの運転者も一旦停止さえすれば、防げた事故だろう。

私は、現実に対して圧倒的に無力で、できることは限られている。

  • 自分の子どもに「一時停止は止まろう」と、教えながら実践する。
  • 自分の子どもが自転車に乗るとき、ヘルメットをかぶらせる。
  • 横断歩道を渡るときに意思表示して、車に止まってもらう。
  • 交通事故を起こしにくい車を選択する、公共機関を選択する。
  • 移動しているときは、事故に遭いにくそうな経路を選択する。
  • 危ない運転を見かけたら、警察に相談する。
  • この記事を含め、交通安全の願いを社会に広める。

この記事を読んでくださった あなたを含めご縁のある方々が、加害者・被害者・関係者として交通事故に遭わぬよう、大きな事故も小さな事故になってほしいし、もし事故にあったならば一刻も早く元気になってほしいと、心から祈っている。