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あるかどうかわからないけど、あるみたい。ありがとう。

バイキンマンと大きなカブ(ウソツキクラブのバイキンマン5)子どもと考える「おいしい話し」

『おおきなかぶ』は、みんな大好きなお話です。 でも、今回のカブは、ちょっと違うようです。 前回は、バイキンマンは、ジャムおじさんに頭が上がらない、というお話でした。


これは、昔々、まだバイキンマンアンパンマンが仲良く暮らしているころの話しです。

バイキンマンは、カブを植えました。 大きな大きなカブになれ、甘くておいしいカブになれ、と言いました。

バイキンマンは、カブは大きく大きく大きく膨らむと考えました。 そこで、バイキンマンは、おじいさんに言いました。 「このカブは、大きく膨らんで、たくさんの人に売れるだろう。肥料と水をやり、準備するための費用を僕にくれれば、売れたらお金を上げるよ。もしかしたら100倍になるよ」

それを聞いた おじいさんは、バイキンマンに300円を渡しました。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 カブは膨らみません。

おじいさんは、おばあさんを呼んできました。 おばあさんに、このカブは大きく膨らむから、売れればお金儲けできるよ、と同じように話しました。 おばあさんは、バイキンマンに200円を渡しました。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 まだまだ、カブは膨らみません。

おばあさんは、孫を呼んできました。 孫に、このカブは大きく膨らむから、売れればお金儲けできるよ、と同じように話しました。 孫は、バイキンマンに100円を渡しました。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 まったく、カブは膨らみません。

孫は、犬を呼んできました。 説明を受けた犬は、素直だったのでバイキンマンに30円を渡しました。ワン。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 それでも、カブは膨らみません。

犬は、猫を呼んできました。 犬が恐かった猫は、バイキンマンに10円を渡しました。ニャー。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 まだまだ、カブは膨らみません。

猫は、ネズミを呼んできました。 わけもわからず、ネズミは、バイキンマンに1円を渡しました。チューチュー。 うんとこしょ、どっこいしょ、と、肥料と水をカブにあげました。 やっぱり、カブは膨らみませんでした。

みんなはバイキンマンに、カブは膨らまず売れなかった、と責めました。 バイキンマンは「知らない、逃げろー」と言って、どこかに行ってしまいました。

それから、バイキンマンは町を離れ、ひとりで住むようになってしまいました。 そのとき、ジャムおじさんは、みんなを助けました。 バイキンマンは、ジャムおじさんに頭があがらなくなったそうな。


この話、食べ物のカブと、株式会社のカブをかけたんだけど、あんまり人気がなかったなぁ。

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アンパンマン、ありがとう。

アンパンマンは、みんなの味方だ。 おなかを減らした友達を助けるときは、自分の顔を傷つける。 今回も、アンパンマンに助けてもらった。 ありがとう。